研究課題/領域番号 |
06301064
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高橋 進 東京大学, 法学部, 教授 (40009840)
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研究分担者 |
山本 武彦 早稲田大学, 政経学部, 教授 (10210535)
佐藤 栄一 桜美林大学, 国際学部, 教授 (00225921)
鴨 武彦 東京大学, 法学部, 教授 (20063737)
黒柳 米司 大東文化大学, 法学部, 助教授 (00186553)
木戸 しげる 神戸大学, 法学部, 教授 (30030612)
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キーワード | 国際政治 / 国際統合 / 地域主義 / 世界政治 / 安全保障・軍縮 / ヨーロッパ / アジア・太平洋 |
研究概要 |
本年度は、研究の1年目であるため、資料・文献収集・基礎的研究が主たる活動であり、そのため公表された研究成果は数少ない。 (1)理論研究グループでは、研究分担者を中心に、日本では紹介されることの少ないヨーロッパの研究状況の把握に努めた・その一環として開催された日仏の国際政治学者のセミナーでは、仏側の関心が国際政治の意味理解を強調しており、実体分析に傾斜しがちの日本の国際政治学に再検討する機会を提供した。 (2)ヨーロッパ国際政治グループは、ヨーロッパで最近提唱され始めたグローバル・ポリティクス(あるいは世界内政政治)モデルを中心に検討し、その1部は、高橋論文として公表した。次年度は以上のモデルの妥当性をヨーロッパ統合に代表されるヨーロッパでの地域主義を中心に検討することを予定している。 (3)アジア・太平洋の国際政治のグループは、APECに代表される地域主義を解明するために、既存の国際統合理論の再検討を行った。なかでも注目されるのが、EC統合の歴史研究のなかから提起された国民国家を重視して考える理論であり、次年度はこの視点を発展させて、国民国家の均一化と地域協力・国際統合の関係を解明する予定である。 (4)安全保障・軍縮グループは、いままで放置されてきた核拡散に関する理論についての考察を行った。その一端は、研究分担者の鴨が9月に開催された国際会議のペーパーで明らかにした。次年度もこのテーマを継続する予定である。
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