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1995 年度 実績報告書

冷戦後世界の構造変化と国際政治学の新しい理論構築

研究課題

研究課題/領域番号 06301064
研究機関東京大学

研究代表者

高橋 進  東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (40009840)

研究分担者 玉木 一徳  国士館大学, 教養学部, 助教授 (00207226)
黒柳 米司  大東文化大学, 法学部, 助教授 (00186553)
木戸 翁  神戸大学, 法学部, 教授 (30030612)
田中 孝彦  一橋大学, 法学部, 助教授 (10236599)
鴨 武彦  東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (20063737)
キーワード冷戦後 / 国際政治理論 / ヨーロッパ / アジア・太平洋 / 核兵器 / 核抑止論 / 地域主義 / グローバル化
研究概要

1996年9月に開催される、アメリカ国際政治学会(ISA)と日本国際政治学会による合同大会に向けての、研究上の準備が本研究の大きな目的であった。
この点に関しては、まずほとんどの研究分担者が同大会での各セッションで報告をなす、もしくはセッションのコンヴィーナーとして参加できるまでになったことは大きな成果であった。そしてこの報告はいずれ大会のプロシ-ディングスや日本国際政治学会の『国際政治』に掲載される予定である。
各分野に関しては以下のような成果がみられた。まず(1)理論のグループでは、西欧の国際政治学者との交流を通じて本研究期間中に、既成の概念の組み直し、それと関連して実体分析に加えて国際政治の「意味空間」を把握するための方法論、において成果がみられた(参照、高橋、田中論文)。(2)ついでヨーロッパ国際政治のグループでは、冷戦後の激変をどう理解するかが最大の問題となり、いわゆる統合解体の側面(旧ユ-ゴ)と統合の側面(バルト海)の実証的研究がなされた(参照、木戸論文、百瀬共著)。そして(3)アジア太平洋に関しては、この地域で急速に進展している統合の側面とそれを支える要因の分析が大きなテーマとなり、さらにそれと関連してこの地域における日本の位置づけの解明が急がれた(参照、黒柳、玉木論文)。(4)最後の安全保障・軍縮のグループでは、核兵器の今後の問題が検討され、特に冷戦後の核兵器の状況をにらんだ核抑止論の検討がなされた(参照、鴨論文)。
以上が主に研究成果であるが、このような成果を踏まえて、現在急速に進行しているグローバル化の問題を継続して研究中であり、また高橋は、ヨーロッパとアジア・太平洋の地域主義に関わる諸問題を比較考察しており、いずれも1996年には成果が公表される予定である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 高橋 進: "「日本において近代がもつ意味」(韓国語)" 李勉雨編『韓国関係の再照明-争点と課題』世宗研究所. 16-35 (1995)

  • [文献書誌] 鴨 武彦: "「核抑止時代後の世界」" カ-ネギ-国際平和財団・国際文化会館編『冷戦後の核不拡散と日米関係』. 35-50 (1996)

  • [文献書誌] 田中 孝彦: "「世界政治の歴史的変化をどう理解するか」" 『一橋論叢』. 113. 430-445 (1995)

  • [文献書誌] 木戸 翁: "「バンカンにおける遠心力と求心力」" 伊東孝之、木村汎、林忠行編『スラブの国際関係(講座スラブの世界7)弘文社. 162-185 (1995)

  • [文献書誌] 黒柳 米司: "「『Pax Aseana』を求めて」" 岡部達味編『アジア政治の未来と日本』勁草書房. 51-76 (1995)

  • [文献書誌] 玉木 一徳: "「日本とASEANのパートナーシップ」" 岡部達味編『アジア政治の未来と日本』勁草書房. 234-252 (1995)

  • [文献書誌] 百瀬 宏: "環バルト海地域協力のゆくえ(大島美穂、志摩園子、両氏との共著)" 岩波書店, 230 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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