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1995 年度 実績報告書

インド・チングルプット県の生産・環上意と社会:12-20世紀の長期変動

研究課題

研究課題/領域番号 06301071
研究機関東京大学

研究代表者

柳澤 悠  東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (20046121)

研究分担者 山下 博司  東北大学, 言語文化学部, 助教授 (20230427)
高橋 孝信  四天王寺国際仏教大学, 文学部, 助教授 (10236292)
水島 司  東京外国語大学, アジア アフリカ 言語文化研究所, 教授 (70126283)
重松 伸司  名古屋大学, 国際開発研究科, 教授 (20109242)
辛島 昇  大正大学, 文学部, 教授 (10014466)
キーワードインド / 歴史 / 地域社会 / カースト / 農村工業 / ヒンドゥー教 / タシル文字 / 土地所有
研究概要

この研究は、南インドのタミルナ-ド州チングルプット県について、その歴史的変化を明らかにすることを目的とする。この研究によっていくつかの点が明かとなったが、その内とくにに重要なのは、次の諸点である。
1.13世紀から16世紀にかけて、ナ-ッタール、あるいはナ-ッッタヴァルと呼ばれた地域社会リーダーについての語が刻文には出てくるが、その役割や在り方は地域社会の変動を反映して変化し、16世紀以降はその機能はほどんど失われるに至った。
2.地域社会の再生産の中心的に担ったのは、ミラース制度であるが、この制度は村落リーダー層の形成と発展のために次第に弱化し、18世紀にはミラース制度はほとんど形骸化していた。
3.20世紀前半にはタミルナ-ドの各地で、織物業、精米業、搾油業など農村工業が発展する。これらの産業は1930年代にとくに展開するが、その時期には主としてインドの国内市場向けであった。その発展は、部分的には下層民社会における消費構造の変化によって支えられていた。
4.南インドで広く信仰されているAiyamar神は、Karuppuなどの男性神と共通の特長を持っているが、いくつかの面で異なっている。Siva, Visnuなどの正統派Hindu神とは、基本的に異なる性質を持っている。Aiyanar神のこの両面性は、バラモンと非バラモンの二つの異なった価値システムの両方にまたがっているという、この神が持っている境界的性格と本質的なところで関連している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T. Mizushima and H. Yanagisawa eds.,: "History and Society in South India" 東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所, 120 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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