研究分担者 |
斎藤 修 一橋大学, 経済研究所, 教授 (40051867)
佐村 明知 大阪大学, 経済学部, 教授 (80127232)
安元 稔 駒沢大学, 経済学部, 教授 (00067860)
石坂 昭雄 北海道大学, 経済学部, 教授 (80000686)
篠塚 信義 東北大学, 経済学部, 教授 (60000577)
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研究概要 |
平成7年7月29/30日,北海道大学経済学部で開催された本年度第1回(本科研発足以後通算第3回)の科研「地域工業化」研究会で,五十嵐(イスパニア近世牧羊業と地域経済),奥西(南ネ-デルランドの食料供給と農村工業),谷本(日本在来産業と工業化),斎藤修(近代日本の児童労働),の4メンバーがそれぞれの専門分野で地域工業化にかかわる諸問題について研究報告を行った。今回の報告では,(1)取り扱う地域の拡大-イスパニア,南ネ-デルランド-,(2)問題領域の拡大-農業を含む在来産業と工業化の関連,初期工業化段階における重要労働力源としての児童労働-が見られた。さらに,今年度の研究計画として,平成8年3月9/10日に東北大学で本年度第2回目(通算4回目)の科研「地域工業化」研究会を開催することが決定され,今回は市川(日本における農村工業と人工),馬場(ドイツにおける近代都市史・都市化史),高橋(工業化始動期におけるベルリーン経済圏の変容)の3メンバーが報告を行う予定で現在準備を進めている。この研究会では,近代移行期農村工業と人工動態との関連ならびに地域工業化と都市経済との関連が新しい問題領域としてクローズアップされるであろう。平成8年度(科研最終年)には,研究地域をイギリス,フランス,オーストリー,スイスに広げ,地域工業化と国民経済の形成との歴史的関連を産業史,人口史,都市史,市場史の観点から捉える方向で研究会を計画している。 さらに,本科研研究会3年間の研究成果を公開し外部からの批判と評価を得るために,来年(平成9年)東北大学で開催される予定の社会経済史学会全国大会の共通論題報告に立候補することに決定。この共通論題報告で,篠塚をオ-ガナイーザーとする研究会メンバー若干名による報告を行う予定で2月24/25日,東北大学経済学部において篠塚,高橋ら報告予定者数名が会合し,準備計画を練った。
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