研究課題/領域番号 |
06301077
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研究種目 |
総合研究(A)
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
野口 宏 関西大学, 総合情報学部, 教授 (40208327)
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研究分担者 |
渡辺 明 埼玉大学, 経済学部, 教授 (20137392)
井上 照幸 高崎経済大学, 経済学部, 教授 (70106889)
林 倬史 立教大学, 経済学部, 教授 (50156444)
須藤 春夫 法政大学, 社会学部, 教授 (90130749)
貫 隆夫 武蔵大学, 経済学部, 教授 (40061410)
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キーワード | 情報ネットワーク / マルチメディア / リエンジニアリング / 多品種化 / 情報通信産業 / 情報スーパーハイウェイ / メディア融合 / 産業構造 |
研究概要 |
1.本年度は3年計画の初年度に当たり、研究体制確立など基礎固めに主眼をおいた。具体的には(1)遠隔地の研究分担者を結ぶ研究者間ネットワークを構築し、日常的な意見交換を可能にした(2)システム、企業組織、産業社会の3研究グループを組織し、それぞれの研究計画を討議・作成した(3)全体会議を4回開催(合宿を含む)して研究計画、研究推進体制について討議・実行した(4)研究グループごとの研究会、専門家を招聘してのヒアリング、工場現地調査などを行った(5)研究計画に即し則して資料を収集し、論点を抽出・整理し、各種データベースを作成した(6)ネットワークを利用して資料情報の交換、意見交換、データベースの共同利用を促進した、等である。ただしネットワーク構築が予定より遅れたため、これらは全体としてまだ所要の水準に達しているとはいえない。 2.本年度の主な研究成果の概要は次の通りである。「情報ネットワークの国際的形成過程の分析」を目的とするシステムグループでは、マルチメディアの動向分析をふまえ、リエンジニアリングにおける役割がその推進力であることを分析を通して明らかにした。「企業組織の情報ネットワーク化の過程の分析」を目的とする企業組織グループでは、多品種化戦略における企業の経営行動を分析し、「高コスト構造」が量産体制の歴史的限界を表すものであることを明らかにした。「産業構造の情報ネットワーク化の過程の分析」を目的とする産業社会グループでは、情報化政策の分析、情報スーパーハイウェイの動向分析をもとに、メディア再編のプロセスとその産業構造総体における意味を検討した。 3.今後の計画としては、現代資本主義グループを新たに組織すること、発表論文について論点を深めること、をはじめとし、本計画の特徴である学際的・総合的な視野を生かして課題の全体像を明らかにすることとする。
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