研究課題/領域番号 |
06301083
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
大滝 純司 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (20176910)
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研究分担者 |
津田 司 川崎医科大学, 総合臨床医学教室, 教授 (70104792)
新津 ふみ子 総合健康推進財団, ケア・コーディネーション研究所, 所長
太宰 久夫 玉川大学, 文学部, 講師 (50171921)
藤崎 和彦 奈良県立医科大学, 衛生学教室, 助手 (60221545)
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キーワード | 医学教育 / 面接技法 / 教育資源 / 模擬患者 / 医療者-患者関係 / 体験学習 |
研究概要 |
本研究は、医療専門職者(学生を含む)に対する面接技法学習において有用な教育資源である、模擬患者の養成と利用に関するノウハウ、を多くの教育現場に紹介し導入することを目的としている。 1.平成4年度と5年度の研究で蓄積された、模擬患者の養成と利用に関する資料を再点検し整理した上で、模擬患者の養成カリキュラムとその利用方法(実習形式の講習会)について細部の見直しをした。 2.1.の見直しを元に、過去に養成された10名の模擬患者を利用して、東京と大阪の周辺で講習会を10回開催した。各回の講習会では数十〜百名の受講者を集めて面接技法に関する教育を行った。受講対象者は保健・医療・福祉関連の職種に従事している者あるいは学生とした。 3.2.の講習会では、従来は1〜2名ずつしか利用できなかった模擬患者を一度に3〜5名利用し、より多くの受講者が模擬患者との面接技法実習を体験できることを試みた。また、模擬患者との面接をビデオに記録して再生することにより、受講者自身が自分の面接を正確に自己評価できるようにした。 4.全国の模擬患者志望者に対して、模擬患者の活動に関する説明会を東京と大阪で各1回ずつ(計約80名)開催した。 5.2.の講習会と4.の説明会には、受講者の他に保健・医療・福祉関連の教育担当者を招き、教育する側にも面接技法教育の必要性や、教育資源としての模擬患者の有用性を啓蒙した。 6.模擬患者を用いた教育に関するこれまでの活動を日本医学教育学会や雑誌で発表した。 1.〜6.の活動と並行して、新たな模擬患者の養成とモデルケースの新規開発を進めた。
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