研究課題/領域番号 |
06301086
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研究種目 |
総合研究(A)
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研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
小林 健太郎 滋賀大学, 教育学部, 教授 (60024923)
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研究分担者 |
松尾 容孝 鳥取大学, 教養部, 助教授 (20199764)
田中 欣治 三重短期大学, 教授 (60071106)
高重 進 岡山大学, 教育学部, 教授 (70032745)
桑原 公徳 仏教大学, 文学部, 教授 (20066327)
川村 博忠 山口大学, 教育学部, 教授 (80044436)
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キーワード | 近畿地方 / 中国地方 / 地籍図 / 歴史地理学 / 景観 |
研究概要 |
平成6年度から3年計画で研究が開始され、最初の全体研究会を7月19日に滋賀大学教育学部で開催した。この席で、各分担研究者のこれまでの研究成果と本研究に取り組む際の課題が報告され、これらをもとに3年間の研究課題と研究計画とを協議した。各分担研究者はそれぞれ、この日の協議を踏まえて現地調査を進めており、11月11日に滋賀大学教育学部で開催した第2回目の全体研究会では、それらの中間報告が行われた。滋賀大学教育学部に在席する3名の兵庫県北部で現地調査を行い、地籍図作成の初期に中央からの司令を受けた地元が、それにどのように対応しようとしていたかを解明する重要な手掛かりを見出だした。桑原公徳は島根県出雲市・大社町・斐川町の調査を通じて明治期作成地籍図の種類別特徴を整理し、川村博忠は山口県内の地籍図について様式変化を追求している。高重進は地籍図による陣屋町地割の再検討を進める一方、地租改正に至る過程の史料を収集しており、松尾容孝は鳥取県および奈良県十津川村で地籍図アンケートを実施した。木全敬蔵は大阪市建設局測量明示課所蔵の地籍図を調査する一方、大阪府下の地租改正関連史料を収集し、喜多朝子は山口県秋吉台の村落を対象に地籍図を利用した土地利用調査を進めている。田中欣治は三重県尾鷲市・熊野市を中心に地籍図類の悉皆調査を行っており、水野章二は滋賀県下の中世村落を対象に地籍図を利用した検討を進めている。島津俊之は奈良県大和高原の村落を、植村善博は京都府南部の村落を対象として地籍図類を利用した景観研究を進め、五十嵐勉はパソコンによる画像処理をベースとした地籍図類のデータベース化に取り組んでいる。3年計画の初年度ということで、これら多様な研究の方向を集約する迄には至っていないが、この点は次年度以降の課題としたい。
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