研究分担者 |
下野 洋 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 室長 (30142631)
瀬沼 花子 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 主任官 (30165732)
長崎 榮三 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 室長 (50141982)
猿田 祐嗣 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 室長 (70178820)
三宅 征夫 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 室長 (50000071)
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研究概要 |
理科と数学の学習および関心・態度に影響を与えるであろうと思われる諸因子との関連を経時的に調べるため,研究計画に基づき,次のとおり進めてきた。 1.岩手県,宮城県,福島県,茨城県,山梨県の各県教育センターおよび東京都にある国立の高等学校より研究委員として協力を得た。また,6〜8月には本調査参加の学校を対象に調査説明会を開催した。 2.高等学校3年生用の理科と数学の学習調査として,理科問題,数学問題,学習質問項目,教師質問項目,学校質問項目を,科学的態度調査として,態度質問項目,科学観調査項目,数学観調査項目,背景質問項目を作成した。また,新旧課程を比較するため,小学校5年生に対しても比較調査を実施した。 3.上記都県を対象地域として,高等学校約3000名,小学校約1500名の生徒を調査対象として,8月下旬より11月末の間に各学校で3校時の調査と,学校および教師質問紙調査を実施した。 4.12月より分析作業に入った。その結果について,3月に各県センターの指導主事らを加えた研究委員会議を開催し,分析結果等について検討した。 また,調査結果の第1次集計および到達度への諸因子の影響や男女差については報告書にまとめた。 本継続調査研究は平成元年度に理科問題と科学に対する態度の調査を中心に始まった。これまでの継続調査結果を基に,小5から高1,および,中2から高3まで分析し,湖となる学年間における同一理科問題項目の分析により,定着率が低く,特に知識の記憶を中心とした問題内容の場合に低いこと,小学校5年生の成績が7年前に比べて低く,既習内容が減っていることなどが見いだされた。
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