研究分担者 |
下野 洋 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 室長 (30142631)
瀬沼 花子 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 主任研究官 (30165732)
長崎 榮三 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 室長 (50141982)
猿田 祐嗣 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 室長 (70178820)
三宅 征夫 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 室長 (50000071)
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研究概要 |
本継続調査研究は平成元年度に理科および算数・数学問題と科学に対する態度の調査を中心に始まった。これまでの継続調査結果を基に,小5から高1および中2から高3まで分析した結果,および,新旧教育課程の比較調査の結果から,次のような新しい知見が得られた。 1.学校段階が変わる時点で,理科の好き嫌いの変化がやや大きく,その好き嫌いには学校段階が変わる時点で,理科の難易に対する意識が影響している。 2.理科実験頻度の及ぼす影響を調べた結果では,興味深い授業に影響を与えていたが,理科の好き嫌いには影響が少なかった。 3.異なる学年間における同一理科問題項目の分析により,定着率が低く,特に知識の記憶を中心とした問題内容の場合に低かった。 4.中学校2年生の理科と数学の成績は6年前の旧課程における成績と比べて変化はほとんど無いが,小学校5年生の理科の成績は7年前の旧課程における成績と比べて低く,理科の学習内容が減っていた。 5.小5および中2における新旧課程での態度質問項目における回答はほとんど変化が見られなかったが、男女差については,差がないとする回答へと変化していた。
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