研究課題/領域番号 |
06301090
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
井上 光洋 大阪大学, 人間科学部, 教授 (60016491)
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研究分担者 |
田中 博之 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (20207137)
生田 孝至 新潟大学, 教育学部, 教授 (20018823)
吉崎 静夫 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (20116130)
西之園 晴夫 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (90027673)
水越 敏行 大阪大学, 人間科学部, 教授 (20019409)
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キーワード | 授業研究方法論 / 教師の成長 / 初任者研修 / 授業研究 / 授業評価 / アセスメント / 教授スキル |
研究概要 |
本年度は、過去に授業研究に関してとられたいくつかのアプローチごとに、原資料を収集しながら、それらの系譜と関連性を探索していくことを試みてきた。 特に、授業分析・授業評価の側面においては、“教授行動の代替案(選択行動)の評価"の観点から、授業研究の各アプローチの特質をあぶりだすとともに、それらの分析方法自体の有効性も検討してきた。また、日本教育工学会内でもにわかに注目を集めているように、教師教育と授業研究方法との関連性についても、初任者の力量形成をどう概念化してとらえるか、イン・サービス・トレーニングをどうプログラミングするか、などの課題を構成してきた。 これらの他にも、研究分担者会議を複数回にわたって実施することにより、授業研究上の各スタンスの確認を行いながら、緊要性の高い研究課題を同定することを心がけた。 当面の追究課題としては、授業研究の方法論を整理・体系化する際に、授業改善や教師の成長という文脈において有用性の高い方法とはどのようなものがあるのかを考慮しなければならない。 次年度の研究計画としては以下のポイントを焦点化する必要がある。まず、過去数十年の授業研究の系譜について漠然とマッピングされているものを再整理しつつ、そこでの手続きを明確化すること(項目のたて方とリンクの結び方)。さらに、授業研究の方法論と教師教育、授業改善、新学力観など新しい教育課題との対応づけを図るために、過去の授業研究における諸アプローチを並置、検討するための比較枠組みを作成することである。
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