研究概要 |
1 国外の大学(豪州モナッシュ大学,米国イリノイ大学)とのコンピュータ通信による作文添削と情報交換を実施。筑波大学-スターリング大学,東京大学-トロント大学における同種の活動の調査の実施。米国大学との連携による日米日本語教員相互研修を実施。国内の地域社会における日本語学習,日本語教育の問題点について,全国10地域(札幌,仙台,新潟,千葉,名古屋,大阪,松山,長崎,鹿児島,沖縄)の関係者から資料収集を行った。パラオにおける日本語教育の実施に伴う日本語教員に対する支援策についての研究協議会を開催。その結果,自己改善の方策の出発点,教育革新の視点と目標,支援の内容・方法についての地域差と環境要因差に関する資料を収集した。 2 電子メールにより,広島,東北大学における日本語教員養成課程受講生のジャーナル,北海道大学日本語教育の授業内省データについての検討を行った。1と合わせ,日本語教育相互研修ネットワーク研究として,平成7年度に他の分担者の各教育現場で行う教員の問題意識に関する記述的研究の指針を作成した。 3 コンピュータ通信による教育現場間の情報連携を図る上で障害となる送受信時の日本語データのコード化とエンコード化の際の文字化けについて,1と2の活動を活用しつつ調査を実施。中韓漢字を含む日本語(表外漢字を含む)による情報通信条件設定とコンピュータ・ソフトとの関係,キーボード操作における問題点の抽出,コンバータ・ソフトの長短所を確認した。合わせて,テキストーバイナリ変換に関する簡易方法三つを異機種間,異なるネットワーク条件間(7,8ビット),異なるコンピュータ・ソフト間(変換ソフト,通信ソフト)で,送受信内容物別に試行した。
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