研究概要 |
1.研究目的:多変量,時系列モデル・数理計画モデル・確率過程モデル・医学,生物統計モデル・経済金融統計モデルなど現在注目されている統計モデルの役割を,統計的情報量・統計幾何・統計的画像解析など新しい統計学の概念方法によって,理論と応用両面から研究することが本研究の目的であり,広い分野の統計研究者が共同して研究を行い,問題点の指摘と解決方法を研究する必要がある. 2.研究計画:各研究分担者は各年に下記の6つづつのテーマの役割分担に対する研究班を組織し,それぞれの班がシンポジュウムを開催した. 平成6年度 (1)計算機統計学における諸問題(白旗慎吾,道家暎幸,垂水共之,越智義道) (2)離散型確率モデルの構成と統計的推測(西章央,坂田年男,野間口謙太郎) (3)実験計画の統計推測とその応用(景山三平,神保雅一,兵頭義史) (4)多変量解析モデルと統計的推測の研究(久保川達也,今野良彦,白石高章) (5)生物統計学と欠測データ解析(清水邦夫,神田隆至,渡邉美智子) (6)不確実性の下での最適化理論(古川長太,寺岡義伸,安田正実) 平成7年度 (1)サンプリング・リサンプリング法と統計的推測の研究(田栗正章,赤平昌文,小西貞則) (2)統計ソフトとデータ解析の研究(三浦良造,柴田里程,安芸重雄) (3)時系列解析モデルと統計推測に関する研究(近藤正男,藤井光昭,大和元,磯川幸直) (4)生物科学における統計モデルの研究(山田作太郎,岸野洋久) (5)医学統計学における最新の諸法(後藤昌司,正法地孝雄,柴田義貞,越智義道) (6)確率過程における母数モデルと情報幾何の研究(江口真透,林利治,吉田朋広) 3.研究成果:各年の6月に上記のような研究組織の構成とシンポジュウム計画を広く配布し講演を呼びかけ,いずれのシンポジュウムも十数件の講演と50名以上の参加者があり,その成果は研究報告集としてまとめられ印刷・配布されている.最終年度の纏めとして,「研究成果報告書」(290頁)を作成した.
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