研究分担者 |
横見 博之 帝塚山大学, 経済学部, 教授 (60029460)
普喜 満生 高知大学, 教育学部, 助教授 (10199177)
杉立 徹 広島大学, 理学部, 助教授 (80144806)
宮村 修 広島大学, 理学部, 教授 (80029511)
嶽 鐘二 神戸大学, 理学部, 助手 (80030774)
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研究概要 |
本実験は日米共同研究JACEE(Japanese-American.Cooperative Emulsion-Experiment).の一環として行われている.JACEEの気球による宇宙線観測実験は1979年に開始され,現在までに13回(JACEE-1〜13)のフライトが行われた.初期のJACEE1〜6はアメリカ本土で年次フライトとして行われ,それぞれは比較的短時間(〜30時間)のフライトであったが,それでもそれまでの世界の総露出量を一桁上まわる100m^2.hrを越え,われわれが第一フェーズとして設定した目標を達成することができた. “Knee領域"(10^<15>〜10^<16>ev領域)を見指しての第二フェーズでは,それまでの規模をさらに一桁上まわる露出量(>1000m^2,hr)を目標に実験計画は進行している.JACEE7〜8ではオーストラリア-南米大陸間の南半球半周の長時間フライトにより,それまでの総露出量を越える162m^2,hrの露出量を一挙に達成した.又南極周回バルーンによるJACEE10〜12では,それぞれ200時間を越す長時間フライトに成巧し露出量は飛躍的に増えている. 今年度は,当初北米大陸-ロシア間の気球フライトを予定していたが,幸いにも再び南極周回バルーンの機会が与えられ,この12月にJACEE-13としてのフライトが行われた.南極マクマ-ド基地から放球された大型気球は平均高度5g/cm^2で南極大陸を一周し,これまでの最長記録である300時間のフライトの後切り落され観測は成巧し装置は無事回収された.このフライトで得られた露出量は360m^2,hrである. 観測装置はアメリカNASA/MSFCに送り戻され,装置の主体を構成している感光材(原子核転板,X線フィルム等)の化学処理が行われているところである.処理された乾板類は各研究機関に配られて測定・解析が行われる.
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