研究分担者 |
堀切川 一男 山形大学, 工学部, 助教授 (60173605)
野呂瀬 進 帝京大学, 工学部, 助教授 (80016443)
杉村 丈一 九州大学, 工学部, 助教授 (20187660)
大前 伸夫 大阪大学, 工学部, 助教授 (60029345)
岩井 善郎 福井大学, 工学部, 教授 (40115291)
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研究概要 |
本研究は,日本機械学会機素潤滑設計部門研究会「摩耗試験の標準化に関する研究会」の活動と同じである.その背景はキ-テクノロジーとしてのトライボロジーにおいて,新摺動材料を開発する場合に,最適な評価法が無いことに起因する.プラスチックやセラミックの摩耗評価法が規格化されているが,金属材料に対しては,世界的にも少ない.そこで,本研究では摩耗試験法の標準化を検討することを目的とし,(1)標準化の問題点,(2)標準試験法の対象,(3)内外の規格の調査,(4)RRTの企画と実施,(5)標準試験法の素案の検討について研究を行ってきた. (1)と(2)については,標準試験法が全ての摩耗試験の目的をカバーできないこと,試験法を要求するのは非トライボロジストであろうことから,最も基本的な数種の試験法を標準化することが決まった.その際,試験法を選択できる解説書が必要であることも指摘された.(3)についてはASTM,DINの規格を調査し,ASTMの4規格,DINの3規格を和訳した.また既存のJISとの比較を行った.(4)のRRTについては,S50C炭素鋼を用い,平成6年度は大学3機関で予備的な試験を行い,標準条件の検討を行った.また平成7年度はPin-on-Disk型が6機関,Two-Cylinder型か6機関,Block-on-Ring型が3機関で実施している.その結果はしかしまだでていない.また標準摩耗試験機の製作を福井大学で行った.(5)については,従来のプラスチックの規格を基に,素案を提示した.この検討は今後日本機械学会にて「標準摩耗試験法」の規格原案作成委員会で2年間の予定で続ける.
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