研究分担者 |
吉田 和夫 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (80101997)
谷 順二 東北大学, 流体科学研究所, 教授 (30006192)
長松 昭男 東京工業大学, 工学部, 教授 (70016640)
岩井 善太 熊本大学, 工学部, 教授 (40026109)
木村 英紀 東京大学, 工学部, 教授 (10029514)
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研究概要 |
構造物に制御装置が一体化され目的に応じて動特性が自在に変更できると定義した,知能化構造物の動的最適設計法は次世代の重要な研究課題であるとの認識の元に,構造系と制御系の研究者が結集して3年間に渡る総合的研究を行い,最終年度に多くの研究成果を得た.その要点を纏めると, (1)動解析から構造最適化を図る方法が開発された. (2)構造系と制御系を結合するモデリング手法が開発された. (3)振動モード情報に基づく制御性を高めるセンサとアクチュエータの最適配置を得た. (4)不確かさを許容した構造物設計のためのロバスト制御理論が新しく展開された. (5)ニューラルネットワークを立体的に重ねた知的制御手法が開発された. (6)構造の簡単な単純適応制御手法が開発された. (7)構造系と制御系の統合最適設計法が開発された. (8)本研究の成果が機械構造物,建築構造物,土木構造物,車輌構造物,宇宙構造物,超高速回転磁気軸受,騒音制御など各分野で応用され,動的最適設計法の発展を見た. 以上のように,本研究の目的はほぼ達成されたと考える.今後の課題は,ここで得た知見を大規模宇宙構造物や超々高層ビルなどに応用して,その成果を検証することである.
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