研究課題/領域番号 |
06302042
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤井 陽一 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (00013110)
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研究分担者 |
荒川 泰彦 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (30134638)
菊地 和朗 東京大学, 工学部, 教授 (50134458)
佐々木 豊 茨城大学, 工学部, 教授 (90225897)
川上 彰二郎 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (10006223)
小柴 正則 北海道大学, 工学部, 教授 (40101521)
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キーワード | 光ファイバ通信 / 次世代光通信システム / 超高速光通信システム / ソリトン / 波長多重 / コヒーレント光通信システム / 光ネットワーク / 大容量化 |
研究概要 |
光ファイバ通信は、これから21世紀初頭にかけて、基幹通信網にとどまらず、加入者系にまで、その導入がはかられ、いずれは、通信通信伝送系がすべて光化されることに疑いの余地はない。将来、地球規模での巨大な光ファイバネットワークが構築され、地球規模での自由な情報交換が可能になると考えられる。このような巨大ネットワーク構築のためには、基幹光伝送システムの大容量化・光ネットワーク構成技術の発展が強く望まれる。光デバイスおよび光システムの専門家が緊密な研究組織を編成し、次世代光通信システム実現へのブレークスルーを見いだすことを目的として、次の項目について重点的に研究を行った。 (1)超高速通信システムにおける超高速化限界の追求・ソリトン伝送技術 ソリトン伝送システムの伝送容量の現限界を明らかにするため、半導体レーザを用いたパルス発生技術、周波数多重/時間多重ソリトン伝送技術、非線形光情報処理技術について研究を行った。ペアド・ソリトン、3相ソリトンなどのいろいろなソリトン伝送システムを見いだし、解析を行った。このような伝送システムの安定性についても、詳細な検討を行った。 (2)波長分割多重コヒーレント光通信システムにおける大容量化限界の追求 レーザ技術および伝送技術両面を考慮して、波長多重度の設計を行うことにより、伝送容量の限界を明らかにした。 (3)光ネットワーク技術: 柔軟で機能的な光ネットワークを実現するためのネットワーク構成論を展開した。また、波長分割多重技術、光波の流れ制御デバイスを用いた高機能光ネットワークの提案・解析を行った。 以上の研究結果について検討するため、次世代光通信システム研究についての研究会を開催した。さらに、これらの研究成果をまとめた報告書を刊行した。
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