研究課題/領域番号 |
06302053
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
落藤 澄 北海道大学, 工学部, 教授 (50001152)
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研究分担者 |
船水 尚行 北海道大学, 工学部, 助教授 (10113622)
岡 建雄 宇都宮大学, 工学部, 教授 (10185407)
石原 修 熊本大学, 工学部, 教授 (10037971)
梅宮 弘道 山形大学, 工学部, 教授 (40007183)
中島 康隆 工学院大学, 教授 (70100344)
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キーワード | 地盤蓄熱 / 自然冷房 / 再生エネルギー / 土壌蓄熱 / 帯水層 / ク-ルチューブ / 土壌熱源ヒートポンプ |
研究概要 |
地盤蓄熱を考慮した自然冷暖房の可能性に関する実験と解析を6種の形態を対象に行った。その研究成果の概要は次のとおりである。 (1)土壌埋設蓄熱方式については冬期のヒートポンプ熱源と夏期の自然冷房の組み合わせの実験結果は自然冷房が十分可能であることを示した。(長野)自然土壌の精密測定を開始し、基礎資料を蓄積するとともに、冬の土壌熱による融雪実験を行い、その可能性を明らかにした。(落藤) (2)帯水層蓄熱については年間の蓄熱実験と函養実験を行い、都市の地盤の温度低下に寄与する方法を検討し、併せてバイオフィルターとしての河川水浄化機能を解明し、鉄コロイドダムの模型実験とシミュレーションを行って浄化度を明らかにした。(梅宮) (3)ク-ル・ヒートチューブ蓄熱については実験と解析を行い、併せて自然土壌温度の基礎的測定を行った。また、性能の評価方法のプログラムを作成し、全国各都市の自然冷房の可能性と必要本数を明らかにした。(石原) (4)太陽熱利用熱核式土壌蓄熱については、実験とシミュレーションを行って性能を評価し、性能影響因子を詳細に検討し、エネルギー削減率および太陽熱有効利用率、COPに影響を及ぼす設計因子は集熱面積が大きく、次いで蓄熱槽容量であることを明らかにした。(中島) (5)都市の地表水の熱収支と冷暖房への応用については、上水・下水のエネルギーフローを作成し、顕熱とバイオ熱の賦存量のポテンシャルを明らかにした。(船水) (6)建物直下型自然冷房については、住宅の土壌床を利用した土壌熱源ヒートポンプの暖房と自然冷房を組み合わせた方法によって明らかにした。(岡)
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