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1994 年度 実績報告書

患者への医療行為及び生理機能からみた病室・病床まわり環境に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06302055
研究種目

総合研究(A)

研究機関東京大学

研究代表者

長澤 泰  東京大学, 工学部, 教授 (30217989)

研究分担者 荒井 蝶子  聖路加看護大学, 看護管理学, 教授 (40085337)
山下 哲郎  東京大学, 工学部, 助手 (00239972)
小島 通代  東京大学, 医学部, 教授 (30114276)
永井 良三  東京大学, 医学部, 助教授 (60207975)
西出 和彦  千葉工業大学, 工学部, 助教授 (80143379)
キーワード指示代名詞 / 指示領域 / ICU / CCU / NCU / 医療作業可能面積 / 視環境要因 / 入院日数
研究概要

1・個人空間の領域分節と生理機能の関係に関する基礎実験
床面4500×3600、高さ3000の実験空間内において、臥位状態で個人の領域構造がどうなるのかを指示代名詞コレ・ソレ・アレを用いて、ベッドの位置を変化させた場合、ベッドが2つの場合、について分析した。前者では、指示領域は上下方向に縮み天井方向に収束し、各領域の頂点の高さはベッドの位置に関係なく、コレ領域は1200〜1500mm、ソレ領域は1500〜1800mmの間に存在している。後者では、ベッド間隔の変化が指示領域に与える影響を考察し、コレ領域はベッド間隔に影響されず、ソレ領域はベッド間隔に比例して拡がる傾向がある。
2・病室種別とその機能及び実床面積
病室の使われ方について、ICU、CCU、NCUを対象とし、主に物品配置の状況の点から調査を行なった。各病棟の医療作業可能面積はICUでは用具使用個数、NCUでは機器使用個数に影響されるが、CCUでは医療作業可能面積の変化の程度は小さい。また、各病室の間口と機材の占有率は強く相関しており、機器の配置で作業領域の拡大が可能といえ、ベッドのへりの利用長さは、ベッドゾーン面積の大小と関係がない。
3・患者の視環境に関する実体収録調査
病室・病床周りの視環境要因を患者がどの様に知覚しているのかを時系列に調査した。調査は1日断面の大量調査と少数の患者を対象とした継続調査を行い、これより、病室の印象は入院日数と相関せず初期の印象が継続され、注目される要因は入院日数に比例して多くなり、生活を送るのに不可欠な機能を伴う要因はごく早い時期に知覚され、ベッド周りの広さや天井高等は入院日数が長くなるとその評価は変化する傾向がある。また、注目された要因に何らかの不適合がある場合は、入院日数に比例して具体的な改善要求が提示できるようになる。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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