• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

患者への医療行為及び生理機能からみた病害・病床まわり環境に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06302055
研究機関東京大学

研究代表者

長澤 泰  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (30217989)

研究分担者 荒井 蝶子  国際医療福祉大学, 保健学部, 教授 (40085337)
山下 哲郎  東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (00239972)
小島 通代  東京大学, 医学部, 教授 (30114276)
西出 和彦  千葉工業大学, 工学部, 助教授 (80143379)
キーワード立位 / 臥位 / 容積感の知覚 / 高さ感の知覚 / 奥行き感の知覚
研究概要

人間の姿勢・平衡機能による視野の違いと内部空間の評価との関係に関する考察
空間を体験する姿勢が立体と臥位の場合について、実験室による健常者を被験者とした一対比較実験をおこなった。具体的には、床面的には、床面の大きさ4.5帖・8帖・12.5帖、天井高2400・2700・3200mmの組合せで得られる空間で、床面の大きさと天井高をそれぞれ実験の変数として、
1)空間の天井高の知覚(以下高さ感とする)
2)空間の奥行きの知覚(以下奥行き感とする)
3)空間の容積の知覚(以下容積感とする)
が立位と臥位でどの様に異なるかを検証した。
その結果、
1)高さ感は、比較空間の床面の大きさを変化させた実験では、立位、臥位ともに、床面が大きい空間の方が、実際の天井高と見かけの天井高の差が小さく、立位の方が臥位よりも実際の天井高と見かけの天井高の差が小さい。比較空間の天井高を変化させた実験では、立位、臥位ともに、天井高の高い空間の方が見かけの天井高は高く知覚され、立位の方が臥位よりのより高く知覚される。
2)奥行き感は、立位、臥位ともに、見かけの奥行きは実際の奥行きよりもを小さく知覚される。
3)容積感は、比較空間の床面の大きさを変化させた実験では、立位では、見かけの容積は実際の容積よりも大きく知覚されるが、床面の大きさの変化と相関しない。臥位では、床面が小さくなるにしたがい、見かけの容積は大きく知覚されるようになる。比較空間の天井高を変化させた実験では、天井高が高くなると立位、臥位ともに、見かけの容積は実際の容積よりも大きく知覚され、臥位の方が立位よりも大きく知覚される。天井高が低くなると、臥位では見かけの容積は実際の容積とほぼ等しいが、立位では見かけの容積は実際の容積よりも小さく知覚される。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 趙 翔、長澤 泰、山下哲郎: "集中治療室の有効作業領域に関する研究(K病院におけるケーススタディ)" 日本建築学会学術講演梗概集. E-1. 181-182 (1995)

  • [文献書誌] 橋本雅好、西出和彦、木戸將人: "限定空間における臥位の指示領域分節" 日本建築学会学術講演梗概集. E-1. 719-720 (1995)

  • [文献書誌] 西出和彦、橋本雅好、木戸將人: "ベッド間隔と臥位の指示領域分節" 日本建築学会学術講演梗概集. E-1. 721-722 (1995)

  • [文献書誌] 須田眞史、長澤 泰、山下哲郎: "内部空間における視線の動きに関する基礎実験-内部空間の視知覚の時系列推移に関する研究- その2" 日本建築学会学術講演梗概集. E-1. 709-710 (1995)

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi