研究分担者 |
山口 勝巳 東京工業大学, 文教施設研究開発センター, 助手 (30200611)
上野 淳 東京工業大学, 工学部, 教授 (70117696)
屋敷 和佳 国立教育研究所, 教育政策研究部, 室長 (70150026)
藍澤 宏 東京工業大学, 文教施設研究開発センター, 教授 (70167766)
志水 英樹 東京工業大学, 工学部, 教授 (70078319)
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研究概要 |
本研究では,住民の生涯学習に対する多様な要求に柔軟に対応できる学習機会の提供方法を,特に地域教育関連施設の総合化・ネットワーク化及び各種の推進方策を実施する行政システムの在り方の観点から検討し,地域の状況に応じた生涯学習環境整備についてモデル的提案を行うことを目的としている。本年度は全国の自治体における生涯学習環境整備の動向を把握するために,以下のような内容のアンケート調査を都道府県及び市区町村の生涯学習担当者を対象に実施した。(都道府県,市区は全数,町村は約1/3抽出) (1)生涯学習推進に対する考え方と推進体制 生涯学習推進に対する基本的考え方・目標,生涯学習推進組織,教育委員会と首長部局との連携・総合化の動向,生涯学習環境整備の視点,など (2)生涯学習推進のための施設・ネットワークの整備状況及び既存施設のとの関係 生涯学習環境整備として構成された施設体系,既存の教育関連施設の整備状況,生涯学習を支援する施設・ネットワーク(施設・情報・人材・事業)の整備状況,など (3)生涯学習支援事業の実施状況と地域教育資源の利用状況 生涯学習を支援するための事業実施状況,生涯学習として実施されている学級・講座・イベントの開催状況,既存教育資源の利用状況,人材育成,など 集計分析の結果,都道府県では生涯学習推進に対する取り組みがかなり進められているが,市区町村においては,まちづくりの中心的な目標としている自治体から,従来の社会教育における対応しか行っていない自治体まで,その取り組みは多様であることが捉えられた。次年度は,これらの状況を整理し,地域特性や施設を含めた既存の教育資源の整備状況途の関連を明らかにしたうえで,さらに先導的自治体を選定し,現地調査を含めた詳細な調査を行う予定である。
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