研究課題/領域番号 |
06302060
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
井野 博満 東京大学, 工学部, 教授 (20029466)
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研究分担者 |
鈴木 哲郎 筑波大学, 物理工学系, 教授 (70045988)
小岩 昌宏 京都大学, 工学部, 教授 (00005860)
入戸野 修 東京工業大学, 工学部, 教授 (40016564)
平賀 賢二 東北大学, 金研, 教授 (30005912)
大塚 和弘 筑波大学, 物理工学系, 教授 (50029881)
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キーワード | 相変態 / 材料機能制御 / マルテンケイト変態 / 形状記憶合金 / 相変態カイネティクス / 非結晶 / 規則不規則変態 |
研究概要 |
平成6年度の研究成果発表討論会を1月5日〜7日の3日間にわたり、鳥取県皆生温泉で開催した。研究分担者の発表31件(口頭発表19件、ポスター12件)を行ったほか、イリノイ大学 Prof.Hyden Chen、お茶の水女子大 大田隆夫教授、名工大宮崎亨教授に特別講演をお願いし、相変態機構解明の理論的側面、実験的側面に関し研究討論を行った。 本総合研究班は4つの研究テーマを立て研究を行っている。(1)無拡散相変態に関しては、相変態機構の熱力学的エネルギー論とシミュレーションを含むカイネティクスの両面から新しい進展が報告された。(2)非結晶・結晶相変態に関しては、高分解能電顕観察による原子レベルでの構造の解明が進んだほか、準結晶の規則不規則変態と原子クラスターの構造変化との関係が明確化された。(3)相変態の環境効果に関しては、応力効果、表面効果などの研究が進められた。(4)相変態カイネティクスの微視計測に関しては、エネルギーフィルタリングによる電子回析などいくつかの新しい実験手法が進められた。また、計算物理学的手法によって変態プロセスを解明する研究にも大きな進展がみられた。
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