研究課題
今年度は、前年度に導入した船舶操縦性モデルを実船型に適用することに主眼をおいており、次の成果を得た。1.肥大船が斜航および旋回している時の船体まわりの流れと流体力を、CFDを用いて計算するプログラムを作成した。得られた結果は実験値の傾向を良く説明している。2.マリナ-舵と通常舵の模型を用いて、一様流中における流体力、特に舵トルクの計測を行い、両者の違いを明らかにした。3.船長2.5mの数式船型(Wigley)、貨物船型(Series-60)、タンカー船型(GBT)の舵角試験を行い、実験的に干渉流体力を明らかにした。4.肥大船の旋回運動中の流場と船体表面の圧力分布の計測を行い、船尾付近の流場と船全体の圧力分布および作用する流体力の性質を明らかにした。5.クロス・フローモデルを用いて、斜航船体に働く流体力を求める方法の精密化を行った。6.パネル法の一つであるSQCMを舵付きの数式船型および肥大船型に適用して、プロペラとの干渉流体力の計算を行い、実験値と比較して、計算法の有用性を確かめた。
すべて その他
すべて 文献書誌 (6件)