研究分担者 |
伊藤 俊秀 関西大学, 総合情報学部, 講師 (30213060)
関本 善則 岩手大学, 工学部, 教授 (70003837)
山田 優 大阪市立大学, 工学部, 教授 (10047293)
岡村 宏 熊本大学, 工学部, 教授 (40040373)
岩崎 孝 早稲田大学, 理工学部, 教授 (50063417)
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研究概要 |
近年しばしば社会問題となっている砕石場の景観問題と跡地の緑化問題について,コンピュータグラフィックスを利用して、総合的に検討したものである。得られた成果を要約すると以下のようになる。 1.現在,分散し,個々に保管されている砕石情報を収集し,これらを有機的に結合させた。 2.景観シミュレーションの第1段階として,ワイヤーフレーム法とポリゴン法の2つの手法を用いて地形データを三次元的に表現した。 3.第2段階として,地形データのマッピング法,画像のモンタージュ法について検討し,1枚の静止画からさまざまに視点を変えた景観画像を作成するプログラムを開発した。この手法により,採掘後や緑化後の景観を視覚的にとらえることが可能となった。 4.コンピュータグラフィックスで得られたカラー画像を利用して,SD法(意味微分法)による露天採掘跡地の景観評価を行った。その結果,砕石跡地の景観評価要因としては,近景ではスケール感や審美性が重要であり,遠景では印象度が重要であることが明らかになった。 以上のように、本研究で開発された景観シミュレーションの手法は,砕石場の景観を視覚的に認識でき,環境保全策,将来計画,さらに最適採掘法の選定などにきわめて有効であることが判明した。
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