研究課題/領域番号 |
06302076
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研究機関 | 学術情報センター |
研究代表者 |
内藤 衛亮 学術情報センター, 研究開発部, 教授 (10110074)
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研究分担者 |
越塚 美加 学術情報センター, 研究開発部, 助手 (70270444)
神門 典子 学術情報センター, 研究開発部, 助手 (80270445)
影浦 峡 学術情報センター, 研究開発部, 助教授 (00211152)
戸田 愼一 東洋大学, 社会学部, 助教授 (10183493)
松井 幸子 図書館情報大学, 図書館情報学部, 教授 (60003000)
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キーワード | ネットワーク情報資源 / インターネット / 電子ジャーナル / 情報利用行動 / 電子的情報提供 / WWW / Gopher |
研究概要 |
本年度の研究は、ネットワーク情報源関連研究のレビューのほか、ネットワーク情報サービスの安定化における図書館の役割と情報源発進地としての図書館の可能性に関するパイロット調査、ネットワーク情報利用行動のパイロット調査、ネットワーク情報提供サーバの検討及び試験的運用を、ほぼ当初計画通り行なった。 1.関連文献をレビューした結果、インターネット先進国と言われる米国でも、図書館の対応は進んでるとはいえ、システム作りと従来のサービスとのギャップを埋めるような情報提供理論は模索段階であることが確認された。 2.図書館関係では、鹿児島大学および国際キリスト教大学をテストケースとして、電子的学内文献提供の可能性を調べてきた。電子的提供に対しては研究者の意見は分れるが、積極的な場合、図書館が紀要等の論文を電子的形態で提供することは肯定的に評価され、国際キリスト教大学で一部紀要の実験的提供が進められることとなった。 3.情報利用行動においても、インターネット等を利用する研究者がいる一方で、図書館を利用するもの、図書館すら利用しないものもおり、研究者による情報利用行動パターンの断絶が明らかとなった。これは、情報環境にも依存することがわかった。 4.情報提供サーバについては、Gopher、WWW、Waisなどの特性を調査し、固定的情報を提供する場合、GopherとWaisがWWWよりも適している一方、WWWでは、流動的情報の一定れベルでの整理に適していることが明らかになった。これを受けて、手始めに、CERN httpを用い、WWWの試験的な運用を開始した。
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