研究分担者 |
渡辺 正勝 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助教授 (40124226)
水野 孝一 大阪大学, 理学部, 講師 (40110845)
馳沢 盛一朗 東京大学, 理学部, 講師 (40172902)
菊山 宗弘 放送大学, 生物学研究室, 助教授 (90131010)
神谷 律 東京大学, 理学部, 教授 (10124314)
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研究概要 |
細胞周期:タバコ培養細胞においてM/G_1期の表層微小管およびG_1/S期の細胞質微小管の伸長過程ににはアクチンフィラメントが関与していることが明かとなった(馳沢)。分裂準備体形成にタンパク質合成およびタンパク質リン酸化が関与していることが明らにした(峰雪)。 細胞の成長:糸状多核緑藻においては表層微小管に安定性の高いものと低いものがあり,後者の動態が細胞壁セルロースミクロフィブリルの動態と平行関係があった(水田)。赤色光下で成長している原糸体二見られる細胞先端部と核を結ぶ微小管の存在を明らかにした。これは,核の移動に関与しているものと思われる(門田)。 原形質流動:オオセキショウモにおける近赤外吸収型フィトクロームの光合成に依存した葉緑体の細胞表層への集合にはアクチンフィラメントの構築変化が関与していることが明かとなった(高木)。トチカガミの根毛において,原形質流動とtransvacuolar strandの維持にアクチンフィラメントが関与していることを明らかにした(新免)。テッポウユリ花粉管のミオシンン重鎖に対する抗体を用い,様々な植物の細胞内におけるミオシンの局在を解析した(横田)。粘菌変形体のカフェインドロップにおいて,原形質顆粒の移動とアクトミオシンの動態に関係について解析した(石上)。車軸藻において原形質の水和を起こすとカルシウムが遊離され,原形質流動を阻害することが明かとなった(菊山)。 鞭毛運動:クラミドモナスの軸糸周辺微小管上に外腕の結合サイトとなる構造があることが明かとなった(神谷)。クリプト藻の走光性に関与する光受容色素はフィコビリンではなく,それ以外の色素であることが明かとなった(渡辺)。
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