研究課題/領域番号 |
06304020
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
桑原 孝雄 大阪府立大学, 農学部, 教授 (70081528)
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研究分担者 |
國武 昌人 宮崎大学, 農学部, 教授 (10039323)
野中 資博 島根大学. 農学部, 教授 (60093655)
服部 九二雄 鳥取大学, 農学部, 助教授 (00032300)
浅井 喜代治 三重大学, 生物資源学部, 教授 (10035975)
藤居 宏一 岩手大学, 農学部, 助教授 (00032574)
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キーワード | コンクリート / 鉄筋腐食 / 凍結融解 / アルカリ骨材反応 / 塩害 / 腐食モデル / 劣化 / 混和剤 |
研究概要 |
平成6〜7年度にわたり、コンクリート劣化特性を調査するとともに、品質改良の可能性について研究した。 コンクリートには種々の劣化現象が見られるが、これらは構成材料に起因するものと、周辺環境条件に起因するものがある。それで、全国各地の研究分担者が、それぞれの地域の特性を考慮しつつ研究に取組み以下のような研究成果を得た。 浅井、月岡は、籾殻灰をセメント内割合で混入して、アルカリ骨材反応の抑制効果並びに長期材令時での強度増加の期待出来ることを実験的に明らかにしている。 桑原、石黒は、混和剤として籾殻灰を配合し、ブリージング効果、強度発現効果並びに塩化物浸透による鉄筋腐食抑制効果を 藤居は、アルカリ骨材反応容疑性のある骨材がコンクリートの性質にどのような影響を及ぼすかを、透水性の面から検討し、耐久性特に凍結融解との関わりに注目し、透水性と劣化の関係を明らかにしている。 野中は、下水処理場、下水管等での硫酸塩還元菌及びイオウ酸化細菌によるコンクリートの腐食・劣化に注目し、コンクリートの劣化深さと、補修深さの考え方並びに劣化部分の除去法について実験的に検証している。 甲本は、干拓地内のコンクリート製農業用水路の劣化機構を、経時的及び環境要因から実態調査し、劣化による強度変化の特徴を明らかにしている。 服部、森井は、海岸から比較的近距離に位置する建築物の劣化状態を調査し、季節的環境条件との関わりについて考察するとともに、耐酸性に関して品質改良実験をして、混和剤の有効性を明らかにしている。 国武は、広域農道付帯構造物の温度ひび割れに注目し、その実態調査と、防止対策に関して養生方法の工夫を発案し、実験的にその効果を確認している。15EA10:青山は、フルーム水路の鉄筋腐食の進行度を比較電極法により実態調査し、測定法並びにデータの処理に関して考察し劣化状況の把握について重要な知見を得ている。
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