研究課題/領域番号 |
06304053
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研究機関 | 国立精神・神経センター |
研究代表者 |
鍋島 陽一 国立精神・神経センター, 神経研究所遺伝子工学, 部長 (60108024)
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研究分担者 |
遠藤 剛 千葉大学, 理学部, 助教授 (30194038)
野地 澄晴 徳島大学, 工学部, 教授 (40156211)
大日方 昇 千葉大学, 理学部, 教授 (40012413)
浅島 誠 東京大学, 教養学部, 教授 (00090564)
佐藤 矩行 京都大学, 理学部, 助教授 (30025481)
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キーワード | 中胚葉誘導 / 筋分化 / 増殖因子 / アポトーシス / 形態形成 / MyoD family / アクチビン / 筋管形成 |
研究概要 |
筋細胞系譜の決定と分化の分子機構の解析を目標として研究を行い、次に列挙する研究成果が得られた。なお、本実験はホヤ胚、アフリカツメガエル胚、ニワトリ胚、マウス、培養筋芽細胞など、それぞれの研究テーマに最もふさわしい実験系を利用して行われたが、共通に機能する遺伝子が多く、全体を通して一つのコンセプトを提出する方向で研究が展開された。 1)アクチビン、フォリスタチンの卵における存在部位、結合蛋白を決定した。アクチビンとレチノイン酸により腎管が誘導されることを見い出し、神経誘導時に発現する遺伝子を分離した。 2)ホヤのMyoDホモログを分離し、機能を解析した。また、アクチン遺伝子ファミリーを分離し、その発現制御領域を決定した。 3)LTPが筋芽細胞の増殖させ、MyoDによるmyogeninの発現誘導を抑制することにより分化を抑制することを発見した。 4)Sonic hedgehogの発現部位を解析した。また、BMP受容体cDNAを2種分離した。FGFをニワトリ胚の側板に作用させると新しい肢ができることを発見した。 5)アクチン集合蛋白質ADF,コフィリン、プロフィリンの発生過程における発現を解析した。コフィリンを過剰に発現させるとアクチン繊維系に重大な影響があらわれること、イノシトールリン脂質がコフィリンの機能制御に関与していることが示唆された。 6)マウス筋芽細胞C2C12の分化過程でc-Junが関与してアポトーシスがおこることを見い出した。筋肉で発現する低分子量GTP結合蛋白、細胞融合に関与するドメインをもつ蛋白をコードする遺伝子群を分離した。
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