研究課題
平成8年度においては全体検索機能の追加、特にアメリカ研究者のニーズに即した出力形式の変更等大幅な改良が行われたデータベース試作品を評価し、検索系、データ出力、ユーザー・インターフェース等につきさらに改良すべき点を検討した。具体的には全体検索を行った場合の検索速度(CPUの演算能力にかなり依存することが判明。)、増加する国内外の外国人研究者の利用も想定した操作ボタン等の英語対応、雑誌の巻号と刊行年月日の出力形式、論文テキストの添付(現時点では日本語OCRの変換効率は不十分なので画像データとする。)等が検討課題となった。また歴史・政治・経済・社会・文化・文学等学際的な広がりを持つアメリカ研究者の多様なニーズに対応するためには、学術情報センターの全国ネットワークのNACSIS-IRと独自のデータベース(GUIのMS-Windowsベースで小規模LANとスタンドアローンに対応)のそれぞれの役割がいかにあるべきかにつき、一層の詰めを行った。さらに本研究の成果を継承、発展させ国際的に発信していく等、アメリカ研究ネットワークの国際化(アメリカのみならずヨーロッパやアジアのアメリカ研究機関からの要望が強い状況。)に向けた取組みについても議論した。そして最終報告書作成に向けて3年間の研究成果を評価するとともに、コンピューターとデータベースをめぐる環境の絶え間無き変化(インターネットの急速な普及、NC構想を含む。)を踏まえ、今後の充実したデータベース作成に向けてとるべきの方向につき討論を重ねた。このように平成8年度において最終報告書作成にいたるまでの作業を予定どおり終了し、所期の目的を達成することができた。
すべて その他
すべて 文献書誌 (1件)