研究課題/領域番号 |
06351009
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
内山 明彦 早稲田大学, 理工学部, 教授 (50063615)
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研究分担者 |
山内 俊昭 早稲田大学, 人間科学部, 助手 (70247211)
納富 一宏 神奈川工科大学, 工学部, 助手 (50228300)
山本 一道 早稲田専門学校, 講師
鈴木 直樹 東京慈恵医科大学, ME研, 講師 (40147327)
壁井 信之 埼玉県立小原循環器病センター, 専門調査員 (50096583)
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キーワード | 高齢化社会 / 高次医療 / 高度医療 / 予防医学 / 在宅医療 / QOL / 終末医療 / 医療経済 |
研究概要 |
本研究グループは4つのワーキング・グループを設け、現代医療における問題点特に高齢化社会における問題点を検討し、これに対する提案を行った。これらのグループとは医療機器、QOL、終末医療および医療経済である。 各部会は数人程度で構成され、それぞれ7回以上の会合を持ち、検討結果を全体会議で報告した。 全体会議は9回の会合を持ったが、その中での審査項目は各部会にフィード・バックされた。また、3名の専門家(健康、内科および公衆衛生)を招いてそれぞれの専門家の立場から講演していただいた。 これらの結果より8章約90頁から成る報告書を作成するに至った。以下にその概要を示す。第1章は目的であり、第2章は本研究で特に導入した「高次医療」の概念、すなわち病気のレベル(0〜4次)によって対処する包括的な医療を定義している。第3章は医師、看護婦および患者の立場から現代医療の問題点をハード、ソフトならびにシステムの面から考察し、これらをどのようにすべきか、また、今後どのような研究を必要とするかについて述べている。第3章は患者を作らない為に重要な予防医学のあり方を成人病検査教育などの点からまとめた。第4章は高齢者の診断と治癒について扱っている。高齢者は臓器の機能低下があり、病気との区別がつき難い点があり、また体力も低下しているので診断および治療において体力的負担を出来る限り少なくする必要がある。第5章は在宅医療の問題を家族を含めて検討しているが、介護し易い住宅の構造とモニタ機器および患者と医師、家族とのコミュニケーションの問題を扱っている。第6章は終末医療をどのようにするかについて述べている。この段階は患者の精神的サポートが極めて重要で、我国では特に遅れている。第7章はこの研究で得られたシステムを経済性の面から検討し、如何にコスト・パフォーマンスを高めるかについて述べている。 なお、平成8年度の重点領域に申請を行った。
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