研究課題/領域番号 |
06354012
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
稲田 哲夫 筑波大学, 基礎医学系, 教授 (50114038)
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研究分担者 |
廣川 裕 広島大学, 医学部, 助教授 (40116653)
井上 俊彦 大阪大学, 医学部, 教授 (70028512)
池田 恢 国立がんセンター, 中央病院, 部長 (10028623)
入船 寅二 東京都立医療技術短期大学, 教授 (40085642)
伊藤 彬 癌研究会, 癌研究所, 部長 (70012771)
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キーワード | 放射線治療 / 品質保証(QA) / 物理的QA / 技術的QA / 臨床的QA / 医療用電子加速器 / 線量評価 / 放射線治療用電算機器システム |
研究概要 |
放射線治療の国際会議や国連原子力機関の討議などにおいて放射線医学の三分野(診断、治療、核医学)について品質保証(QA)システムが全く未整備の先進国は日本だけであることが判明した。本研究ではQAシステム導入についての問題点を早急に絞り出すこと、すなわち、品質管理プログラムの構築上の問題点の検討と実施上の容易かつ高精度の方式の開発を目的とした。 1.QAの構成:物理的QA、技術的QAおよび臨床的QAより成立し、それぞれが相互に関連するが、これらの三分野の協調が不可欠であることを指摘した。 2.放射線治療施設の現況:国内の約700の放射線治療施設の品質管理状況を知るために次の5分野のアンケートを作成し、試行、改訂した。 1)照射技術の物理・工学面の標準アンケート、2)放射線治療の線量管理アンケート、3)放射線治療計画装置の性能試験法アンケート、4)密封小線源の定期点検アンケート、5)放射線治療の臨床QAアンケート。 3.線量と照射精度:数量の国家標準を保有する電子技術総合研究所における校正結果は、医療線量が標準偏差0.2%以内で一致している。この精度を各施設に供給する実施面での問題がある。 4.放射線治療用電算機システム:治療計画装置としての計算精度のチェック、基本線量分布の測定値、不均質部の密度決定などのQA方法の確立が要求された。 5.患者の設定精度:CTシミュレータすなわちX線CT装置、ベットおよびレーザ光照射装置の物理的精度と臨床的因子すなわち位置情報入力および治療計画評価に関する精度の問題がとくに指摘された。開発要素としてMRシミュレータおよび治療装置の統合が挙げられる。 これらの成果に基づいて、さらに総合研究(A)によりQAの発展をはかりたい。
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