研究分担者 |
中野 良一 財団法人 日本科学技術振興財団, 科学技術館・情報システム開発部, 主任
佐藤 直樹 国立西洋美術館, 学芸課, 研究員 (60260006)
越川 倫明 国立西洋美術館, 学芸課, 主任研究官 (60178259)
田邊 幹之助 国立西洋美術館, 学芸課, 主任研究官 (00171819)
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研究概要 |
研究初年度は、下記1.〜3.を計画し、ほぼ予定通り実施できた。併せて4.科研システム検討会等を実施した。 1.システム構築と試験データ入力:パソコン2台、スキャナー2種、ハイビジョン・モニター、高精細カラープリンター等からなる画像入出力/画像データベースシステムを構築した。画像処理システムでは、ソフトウェアDENGADENGAをベースに各種の画像比較、色彩シミュレーション等が可能となった。加えて美術作品の原寸大表示システムを開発した。画像データベースについては、ソフトウェアPARADOXをベースに統合データベースのプロトタイプを実現した。試験データは、マイクロフィッシュ「16世紀初期ドイツ小冊子本集成」より約5,000画像をデジタル化して5インチ光磁気ディスクに収納した。解像度、画像サイズ等の文字データもフロッピ-に入力した。次年度は、これらのデータを読み込みつつ、タイトル・キーワード等の画像属性データの入力を行う。 2.基礎的資料の収集:画像資料として、イタリア美術プリント写真600枚、マイクロフィッシュ「ウィット・ライブラリー」約15,000枚(1,470,000コマ)を収集した。CD-ROMは、「ニコラ・プッサン」等4種、図書はコンピュータ関係を中心に収集した。 3.目録・検索ツールの収集とその応用:「美術家総合リスト」はまず冊子体を購入した。アプリケーション・ソフトウェアとして画像分類体系ICONCLASS、シソ-ラスAATをフロッピ-で購入した。(後2者は冊子体も)。統合データベースとして、これらのPARADOXへの組み込みに着手し、次年度は、目録作業への応用を行う。 4.内外関係者との意見交換:オランダ王立図書館、東大史料編纂所などからの見学者の他、画像関連シンポジウム等で経過報告。年度末に外部専門家を迎え「科研システム検討会」を開催し、意見交換した。
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