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1995 年度 実績報告書

障害児の感覚フィードバックと音声言語発達に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06401004
研究機関東北大学

研究代表者

永渕 正昭  東北大学, 教育学部, 教授 (60004107)

研究分担者 菅井 邦明  東北大学, 教育学部, 教授 (60000288)
キーワード脳損傷 / 失語症 / 音声言語 / 言語発達 / 音楽活動
研究概要

本研究は平成6年から3年計画で開始されたもので,現在,資料収集を行っているところであり,その一部を報告する。
永渕:6歳(就学2カ月後)で頭部外傷のため失語になった女児を1年間経過観察してきた。損傷部位は左運動性言語(ブローカ)中枢に限局したものであり,発話能力は最初の6カ月間でかなり回復した。1年後のWISC-RによるIQはほぼ正常範囲となったが,「読み書き」を中心にした言語能力をはじめ算数を含めた学習に遅滞が生じている。このケースの言語回復および学業援助について,担任教師の協力を得ながら更に資料収集を続ける。
・構成行為の発達遅滞を示す学童2名に積木構成を課題にして,視覚的な空間認知と操作に「指で見本を分割する」方法が有効であることがわかり,更に検討中である。
菅井:音楽活動と言語行動形成の理論と実践プログラムの考察を行った。
・初期言語指導研究に関する文献考察を行った。
・発達障害児2例(コミュニケーションが良好な子と不良な子)の歌遊びと音声言語の発達過程を2年間観察し,現在,データを分析中である。
・養護学校の脳障害児の言語発達と音楽行動発達を観察中である。言語発達検査S-S法では,事物の基礎概念レベル,事物の記号レベル,語連鎖レベル,統語レベルの各段階で多様な滞りを示していることが分かった。また音楽では,歌の韻律成分であるメロディを表出する子供が多いことが分かった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 永渕正昭: "小児の左頭頂-側頭葉損傷" 臨床神経心理. 5. 79-86 (1995)

  • [文献書誌] 菅井邦明: "音楽活動による重度精神遅滞の言語行動高次化の試み" 特殊教育学研究. 31. 121-126 (1994)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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