研究課題
基盤研究(A)
1.まず、宮内庁書陵部所蔵『華族系譜』を基に、基礎となる系図と個人別のデータベースを作製した。次に、データベースの個人情報から、実母・誕生・官職(結婚)・没年・備考の個人情報を系図に組み込み、系図を完成させた。2.上記系図は、各家が明治政府に書き上げたもので、家により記述内容の精粗や異同が多数あるため、全員で手分けして諸史料から校訂を行った。3.上記の校訂作業により、諸系図の記述の誤り(意図的なものも含めて)や兄弟等の記述漏れを多数確認し訂正した。また、婚姻や養子等による諸家の関係も全ての系図に記載した。これにより、従来刊行されていた『諸家知譜拙知』『系図纂要』『寛政重修諸家譜』『平成新修華族家系大成』等に比べて、格段に詳細かつ正確な近世の公家諸家系図が完成した。4.作製した系図は、『続尊卑分脈』として来年度の刊行を計画しており、データベースも公開の予定であり、本研究の成果は今後近世の公家武家史料の解読・研究に大きく寄与するものと確信している。
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