研究課題
今年度は、特に以下の3点について研究および作業を進めた。1.音声辞書・音声データベースの作成のためのスタックSES(ハイパーカード・プログラム)の試作・改良。2.音声辞書・音声データベースの作成のための音声および文字情報のコンピュータへの入力。3.音声辞書・音声データベースの作成の準備のための語彙データの入力およびその整理。研究の過程で明らかになった問題点および来年度以降の課題として、特に以下の2点を指摘することができる。1.ハイパーカードおよびそのプログラム言語であるパイパート-クは、現在使用されているアプリケーションの中では、比較的多言語環境が整っているほうである。しかしながら、我々が扱おうとしている、いわゆる「特殊言語」の処理に完全には対応していない。また、一部の機能において、日本語処理の問題が未解決である。このため、現在の我々の音声辞書・音声データベース用スタックにおいても、特にアムハラ文字の表示の問題が解決されていない。2.音声データベースの基本的設計に関して、未だに合意が得られていない。現在は一応音声データに文字データを対応させ、その文字データをキ-として音声データを検索する方法により試作を行っている。試作された音声辞書の使い勝手を検討し、さらにデータベースの設計を改善していく必要がある。
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