研究分担者 |
松下 周二 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (20014475)
林 徹 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教授 (20173015)
梶 茂樹 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (10134751)
中島 幹起 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (10014507)
中野 暁雄 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (70014470)
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研究概要 |
語の習得に妻子,文字資料と音声資料の双方が提示する方がその習得を容易にさせる事は自明と言ってて良いだろう.しかし,アジア・アフリカの小言語の学習では,音声資料のない言語がほとんどであり,また文字資料すらさえない言語も多い.この現状に対し,本研究は,単語を中心とした語と意味,その発音を習得を容易にする音の出る辞書(音声辞書,語彙集)をパソコンを用いて作成することであった.具体的には,ある単語(文字)をクリックするとその音声が聞こえ,またそのパソコン操作が極めて容易であるものを作成することであった.対象とした言語はアジア・アフリカの商業ベースには乗りにくい小言語である.また,各資料を統御するソフトウエアーは研究実施前に作成したものを必要に応じて随時改良した. これまでに実施した言語数は19言語(当初計画で4年間で18言語)であるが,パソコンの性能不足,台数不足,担当者の転勤等のため,現在実際に完成したもの,ほぼ作業が終了史研究期間内に完成見込みの言語は12言語である(11・研究発表参照).しかし残りの7言語も文字資料の入力は終了し,現在は音声の入力中であり近々完了の予定である.なお,各言語は約2000語程度の語数から成っているが,チベット語のように3000語を優に超えるものも出ている. 研究の性質上,その成果は文字による論文等よりも,光磁器デスク(MO)とコンパクトディズク(CD)(現代北京口語のみ)を媒体として発表・公開する.また,現在ん音声辞書ははマッキントッシュ用に作成したものであるが,パソコンの機種を問わずに利用できるようにする研究,インターネット上で公開する研究も振興中である.これらの残された研究と作業は,本科学研究費補助金による研究が終了する本年度3月末以降も継続する予定である.また,その媒体の性質上,語彙の追加・削除等も容易であり,発表・公表後も必要に応じて随時行う予定である.
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