本年度は、研究の最終年度にあたり3年間の成果をまとめる方向で研究を進めた。研究は大きく、ビデオカメラを用いた立体街路の利用実態調査、アンケートによる居住者の意識調査、及び、立体街路の空間構成分析を継続的に行ってきた。 本年度は、これらの調査・分析はさることながら、これら相互間の関係を考察し、立体街路の計画上の問題点や課題を挙げ、立体街路の計画・設計手法を確立した。 (1)立体街路における利用観察・居住者の意識・空間構成による相互分析 利用観察とアンケート調査は継続して行ってきたが、これらの調査結果をまとめ、また、空間構成を含めた相互分析を行い、より深い立体街路の特性を考察した。 (2)計画手法としての立体街路の課題と展望 これまでの分析をふまえ「立体街路」の実現性を高めるため、立体街路の総合的な、設計・計画手法を確立する。
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