研究課題/領域番号 |
06401020
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研究種目 |
一般研究(A)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山中 桂一 東京大学, 教養学部, 教授 (20056055)
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研究分担者 |
幸田 薫 東京大学, 教養学部, 助教授 (30126776)
エリス 俊子 東京大学, 教養学部, 助教授 (90242031)
坂原 茂 東京大学, 教養学部, 教授 (40153902)
山縣 宏光 東京大学, 教養学部, 教授 (50017381)
新田 春夫 東京大学, 教養学部, 教授 (00012443)
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キーワード | 日本語教育 / 場所理論 / 結合価 / コロケーション / ヴァレンツ / 日本語学習 / レクシコロジー / 動詞活用辞典 |
研究概要 |
日本語読み取り機(東芝OCR、ER70J)および周辺機器、編集用PC等を予定通り購入し、補助研究員2名を雇用することによりデータ・ベース作成作業が着々と進行している。現代文学作品を中心とした日本語テキストの電子化については村上春樹、吉本ばなな等の小説の入力・校正が進行中であり、辞書編纂の基盤となる日本語動詞結合価表の作成は試作品が完成した。またこの作業により磁気ディスクに蓄積された大量の日本語テクストを検索し、かつその文法構造を分析するためのプログラム作成の準備が整いつつある。 研究面としては、本研究で打ち出された「半・場所理論」を理論的に整備するために、結合価の概念に基づく先行研究(IPAL日本語動詞辞典、大修館日本語基本動詞用法辞典、石綿ほか「結合価から見た日本語文法」、その他)を批判検討するとともにその成果を研究報告の形で公刊した。これにより、用言の格支配にもとづく基本文型の設定、随意要素と用言とのコロケーション、および語義の表記という、文法からのレクシコロジーに至る作業を一貫した視点に基づいて行い、日本語教育・日本語学習の分野に体系的な典拠を与える可能性が確かめられた。
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