研究課題
本研究の主目的は、地上には到達しない宇宙遠赤外線の分光観測を行い、銀河系及び系外銀河の星間ガスの研究を行うことである。本年度は、この気球観測装置に用いられる種々の部分の開発製作を行なった。主なものとしては、2次元圧縮型Ge:Gaアレイ検出器、大口径Faby-Perot分光素子、および大口径の軸外し放物面鏡などがある。中でも有効口径50cmという大口径の軸外し放物面鏡は特殊な製法を用いたもので、高い精度を保ちながら雑音赤外線を抑制することができ、これまでより大幅な感度向上が期待できる。また、気球赤外線望遠鏡のシステムで最重要である姿勢制御システムについても具体的な検討を行った。来年度はいよいよ気球搭載装置として全体を組み上げる予定である。
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