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1994 年度 実績報告書

極低温下における量子多体系の磁性研究

研究課題

研究課題/領域番号 06402012
研究種目

一般研究(A)

研究機関大阪大学

研究代表者

都 福仁  大阪大学, 理学部, 教授 (10000837)

研究分担者 竹内 徹也  大阪大学, 低温センター, 助手 (90260629)
谷口 年史  大阪大学, 理学部, 助手 (80207183)
キーワードHeavy Fermion / Magnetism / Low Temperature Physics / Superconductivity / Magnetization / Supecific heat / Kondo Effect / Quadrupolar interaction
研究概要

(1)LaRu_2Si_2中希釈U原子の基底状態に関する研究。
Uは4価であり、基底状態は基本的にsingletあるが、singlet間の分離が小さく、<J_z>≠0、<J_x>=0のdoubletとして表せる。しかし、低温で局在スピンのscreeningがあり、このような系での近藤効果の可能性のmechanismを明らかにする必要が新たな問題として生じている(論文投稿中)。
(2)UAl_2のゆらぎに関する研究。
従来バンド的なf電子による磁性として理解されてきたが、近藤格子系であることが明らかになった(論文として発表)。0.4Kの超伝導を示す試料もあるが、これは析出ウランによる超伝導と思われる。スピンのゆらぎに関する研究は、現在継続中である。
(3)Ce(Ru_<1-x>Rh_x)_2Si_2,Ce_<1-x>La_<xz>Ru_2Si_2momnt in stabilityに関する研究。
共にSDWが存在するが、Ce(Ru_x)_2Si_2では外場によるSDWの崩壊が、f電子のitinerantから局在へ相転移のように観測される。従来cross overであるとされている系であり、moment instabilityの観点から研究中である(一部論文として発表)。
(4)U(Ru_<1-x>Rh_x)_2Si_2の多段階相転移の研究。
磁気構造がq(1/2 1/2k)(k=0,1/2,1/3,1/4・・・)で表されるC軸方向に種々の変調を受けた、Ising型磁性体であることが明らかになった(論文として発表)。
この系の多段階相転移について継続して研究中である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Y.Miyako: "Magnetic phase diagram of UNi_2Si_2 in H-T space" Physica B. 201. 243-246 (1994)

  • [文献書誌] Y.Miyako: "Low temperature magnetic Properties of UAl_2" J.Phys.Soc.Jpn. 63. 3808-3814 (1994)

  • [文献書誌] Y.Miyako: "Frozen in Devil'sstaircase in U(Ru_<1-x>Rh_x)_2Si_2 mixed compound system as studied by neutron diffraction" J.Phys.Soc.Jpn. 63. 716-725 (1994)

  • [文献書誌] Y.Miyako: "Observation of the singlet-singlet crystal field excitons in PrCu_2 by inelastic neutron scattering" J.Phys.(1995)

  • [文献書誌] Y.Miyako: "Magnetic properties of ErRu_2Si_2" J.Mag.Magn.Mater.140-144. (1995)

  • [文献書誌] Y.Miyako: "Neutron diffraction study on the magnetism of the Ce(Ru_<1-x>Rh_x)_2Si_2 mixed compound system" Physica B.

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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