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1995 年度 実績報告書

極低温下における量子多体系の磁性研究

研究課題

研究課題/領域番号 06402012
研究機関大阪大学

研究代表者

都 福仁  大阪大学, 理学部, 教授 (10000837)

研究分担者 竹内 徹也  大阪大学, 低温センター, 助手 (90260629)
谷口 年史  大阪大学, 理学部, 助手 (80207183)
キーワードKondo effect / Kondo resonance state / Specific heat / magnetization / Crystalline field
研究概要

URu_2Si_2の重い電子系形成に関係して5f^2のU化合物で近藤効果が存在するのか否かについて研究するためLaRu_2Si_2にUを希釈した系の低温磁性の研究を行った。(U_xLa_<1-X>)Ru_2Si_2(x=0.05、0.07、0.15)150K以上の高温での帯磁率と2K〜80Kの比熱測定から結晶場分裂による描像を明らかにした。
また低温の比熱測定で電子比熱係数γと約30K付近にpeakのあるSchottky比熱のエントロピー変化の値がURu_2Si_2の値と一致することを明らかにした。
さらには30T迄の磁化測定の結果はKondo resonance modelで説明できることが解った。これらの結果は一軸性の異方性のあるIsing的な系のKondo効果として理解できる。
今後は磁気的な交換相互作用の寄与及びf電子の四重極モーメントの磁性への寄与の有無等について研究を行うと共に^3He/^4He希釈冷凍機を使用したより低温の測定を行う。^3He/^4He希釈冷凍機を使用して熱緩和法による測定を50Km迄の低温迄計画し、予備実験を行っているが、カピッツァ抵抗が大きいこととノイズのため試料温度が十分下がらず200mK迄が現在確実に測定できる温度であり、目標達成のため研究中である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] K.Inoue,Y.Nakamura,T.Takeuchi,K.Kindou,Y.Miyako,A.V.Tsuyashchenko and L.Fomicheva: "High field Magnetization of C14-Laves Phase RMn_2(R=Y, Gd, Tb, Dy and Yb)" J.Phys.Soc.Jpn. 64. 680-683 (1995)

  • [文献書誌] R.Hamada,T.Taniguchi,T.Takeuchi,S.Kawarazaki and Y.Miyako: "Magnetic Propertiees of ErRu_2Si_2" J.Magn.Magn.Mater. 140-144. 907-908 (1995)

  • [文献書誌] T.Takeuchi,T.Taniguchi,D.Kudoh: "Magnetic Properties of RERu_2Si_2(RE=Tb,Dy and Ho)" Physica B. 206-207. 398-401 (1995)

  • [文献書誌] Y.Miyako,T.Takeuchi,T.Taniguchi,Y.Yamamoto,S.Kawarazaki,M.Acet,G.Dumpich and E.F.Wassermann: "Spin Density Wave of Itinerant Heavy Electrons in Ce(Ru_<0.85>Rh_<0.15>)_2Si_2" Z.Phys.B. (1996)

  • [文献書誌] Y.Miyako,T.Takeuchi,T.Taniguchi,S.Kawarazaki,K.Marumoto,R.Hamada,Y.Yamamoto,M.Ocio,P.Pari and J.Hammann: "Spin Density Wave Accompanied by Anisotropic Energy Gap Opening" J.Phys.Soc.Jpn.Suppliment. (1996)

  • [文献書誌] Y.Yamamoto,K.Marumoto,Y.Miyako,K.Nishiyama and K.Nagamine: "μSR Study of the Magnetic Ordering in Ce_<1-X>La_XRu_2Si_2" submitted to Hyperfine Interactions. (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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