研究課題/領域番号 |
06402013
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐藤 武郎 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00004424)
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研究分担者 |
高木 丈夫 福井大学, 工学部, 講師 (00206723)
野末 泰夫 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (60125630)
高木 伸 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90124594)
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キーワード | 量子核形成 / 巨視的量子現象 / ^3He-^4He混合液 / 一次相転機 |
研究概要 |
本研究の主目標は、我々が開発・確立した超流体移送法よる、^3He-^4He混合液過飽和状態における相分離現象の研究を400MK-900mKという広い温度域、0気圧-25気圧という広い圧力域にまで拡張し、臨界過飽和濃度曲面の全体像を明らかにすることである。そのために、種々の改良を装置全体に亘って行い、現在もデータを蓄積中である。研究の進行が当初目標より遅れた最大の理由は、平成8年度福島県沖地震により(1996.2.17)装置全体と外部配管系にダメ-ジを受けた復旧に8ヶ月を要したことである。本研究は平成8年度を以て研究期間が終了するが、データ蓄積とその解析は上記理由により平成9年度に残された仕事である。核形成の理論面においては、先ず場の理論的立場からの取り扱いを進展された古典的Lifshitz-Kagan理論の成立条件を明らかにし、量子核形成を論ずるには単なるLifshitz-Kagan理論では駄目であることを明確にした。現実の^3He-^4He混合液に対応する理論構築は今後の課題である。一方微小球状^3He dropletの理論も進展させることができ、対応する実験の準備も進み、平成9年度内に比較検討がなされると考えられている。
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