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1995 年度 実績報告書

最小侵襲医療用レーザ光電送装置の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06402041
研究機関東北大学

研究代表者

宮城 光信  東北大学, 工学部, 教授 (90006263)

研究分担者 加藤 裕次  北海道大学, 工学部, 助手 (50261582)
キーワード誘電体内装中空導波路 / 中空導波路 / 最小侵襲医療 / ポリイミド / 弗素樹脂 / 薄膜 / 赤外伝送路
研究概要

1.有機樹脂内装銀中空ガラス導波路の製作
内面が極めて滑らかな細径石英ガラスチューブ(内径700μm及び540μm)内に銀鏡反応を利用し、ガラス内面と同程度の粗さをもつ銀パイプを製作することに成功し、その長さも2mを越えるものが安定に製作する技術を確立した。この銀中空ガラスパイプ内に、送液法ならびにデイッピング法を用い、ポリイミド及び弗素樹脂をコーティングし、有機樹脂内装銀中空ガラス導波路の製作を行なった。コーティングに於いては、樹脂の送液あるいはデイッピング速度の一様性、ならびに、キュアに於いてはその温度の一様性が極めて重要であることが判明した。送液法に於いては、長さ2m程度のポリイミド内装銀中空導波路をエルビウム・ヤグレーザ光伝送用に設計し、実用に充分応えることができるような特性を有する導波路を得ることができた。即ち、入出力の結合損失を含め、長さ2m程度の伝送路で、損失1dB、入射光エネルギーも1Jを越えることが分かった。一方、デイッピング法に於いては、弗素樹脂の低屈折率性により、損失もポリイミド内装銀中空導波路よりもかなり小さくなることを証明した。
2.多波長光伝送用有機樹脂内装導波路の設計・製作
有機樹脂の膜厚を制御することにより、幾つかの波長の光を単独あるいは同時に伝送できることを示す為に、エルビウム・ヤグレーザ光用ならびに一酸化炭素レーザ光用の伝送路を設計し、所望の特性が得られることをポリイミド内装銀中空導波路を製作することによって示した。有機樹脂は一般に幾つかの波長で吸収が存在する為に、設計波長で吸収の少ないコーティング材料を探索することが重要である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Y.Kato: "Loss characteristics of polyimide-coated silver hollow glass waveguides for the infrared" Electron.Lett.31. 31-32 (1995)

  • [文献書誌] K.Takatani: "Theoretical and experimental investigations of loss behavior in the infrared in quartz hollow waveguide with rough surfaces" Appl.Opt.34. 4352-4357 (1995)

  • [文献書誌] T.Watanabe: "Transmission of 1.6 J Er:YAG laser light by ZnS-coated silver hollow waveguides" Opt.& Laser Technol.27. 389-391 (1995)

  • [文献書誌] M.Osawa: "Fabrication of fluorocarbon polymer-coated silver hollow glass waveguides for the infraed by the liquid-phase method" Opt.& Laser Technol.27. 393-396 (1995)

  • [文献書誌] M.Saito: "Optical constants of polymer coatings in the infrared" Infrared Physics & Technol.36. 1125-1129 (1995)

  • [文献書誌] 宮城光信: "赤外域レーザー用中空導波路の開発" OPTRONICS. 116-120 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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