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1996 年度 実績報告書

長大構造物の耐震安全性に関わるやや長周期地震動の特性予測に関する研究-M8級南関東地震で予測されるやや長周期地震動の特性評価とその問題点-

研究課題

研究課題/領域番号 06402046
研究機関東京工業大学

研究代表者

瀬尾 和大  東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (30089825)

研究分担者 佐間野 隆憲  日本物理探鉱(株), 技術部(研究職), 次長 (60110186)
山中 浩明  東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (00212291)
キーワードやや長周期地震動 / 強震動予測 / 長大構造物 / 関東平野 / 地下深部構造 / 堆積盆地 / 南関東地震 / 表面波
研究概要

本研究によって得られた研究実績の概要は以下の通りである.
1.関東平野におけるやや長周期地震動のアレー観測
やや長周期地震動の発生メカニズムの解明にとって重要と考えられる関東平野南西部の関東山地縁辺部に観測点を補強し,地震動のアレー観測を継続している.また,観測状況の把握と観測データの利用のためのデータベースを作成した.
2.M8級の地震を対象としたやや長周期地震動の特性評価
M8級の巨大地震によって関東平野内部に励起されるやや長周期地震動は関東平野の深部地下構造を反映したもので,従来より標準的地震動として設計実務に多用されてきた強震記録よりも,周期数秒以上のやや長周期帯域でより大きな勢力を有していることが明らかとなった.
3.やや長周期地震動からみた長大構造物の耐震設計ならびに設計用入力地震動の問題点に関する検討
上記の結果を設計実務に反映させるためには,設計者のみならず社会全般がM8級巨大地震をどのように受け入れるかについてのコンセンサスを得る必要があり,そのための基礎資料を提示することが可能となった.
4.観測データの公表
同種の地震観測を実施している他の研究機関と協力して,地震動観測データの相互利用システムを構築すべく努力した.この点については現在,日本建築学会強震観測小委員会において実現しつつある状況にある.
5.総括
以上を総合して,本研究目的はほぼ当初の計画通り達成することができた.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 瀬尾和大 他: "1995年兵庫東南部地震で試された地盤震動研究(その2)-大阪平野について考える-" 日本建築学会地盤震動シンポジウム資料集. 1-111 (1996)

  • [文献書誌] 栗田勝実 ほか4名: "神戸市東灘区における地震動のアレイ観測 その1.観測と増幅特性" 日本建築学会大会学術講演梗概集. 構造II. 311-312 (1996)

  • [文献書誌] 山中浩明 ほか4名: "神戸市東灘区における地震動のアレイ観測 その2.後続位相と基盤構造" 日本建築学会大会学術講演梗概集. 構造II. 313-314 (1996)

  • [文献書誌] 山中浩明 ほか3名: "やや長周期微動のアレイ観測による関東平野のS波速度構造探査" 日本地震学会講演予稿集. No.2. C19-C20 (1996)

  • [文献書誌] 山中浩明 ほか4名: "神戸市東灘区における地震観測と地震波の伝播特性について" 第1回都市直下地震災害総合シンポジウム論文集. 133-136 (1996)

  • [文献書誌] Haile,M and K.Seo: "Analytical Study of Site Effects in Kobe City During the January17,1995 Hyogoken-Nanbu Earthguake" 11WCEE(11th World Conf,on Earthg.Eng.). Paper No,1642. (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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