研究課題/領域番号 |
06402056
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研究種目 |
一般研究(A)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
江原 幸雄 九州大学, 工学部, 教授 (10002346)
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研究分担者 |
盛田 耕二 資源環境技術総合研究所, 地殻工学部, 主任研究官
茂木 透 九州大学, 工学部, 助手 (80182161)
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キーワード | 火山エネルギー / 熱抽出 / 火山活動 / 赤外分光法 / 間欠泉 / 赤外映像 |
研究概要 |
本年度は赤外分光光度計および赤外線放射温度計を購入し、リモートセンシングによる火山噴気観測手法の検討を行った。研究対象火山として、九州中部地域にある阿蘇火山および九重火山を選択した。フィールド実験において、赤外線放射温度計により、対象地域から高温部を抽出し、その部分をターゲットとしてデータの取得にも成功し、現在解析を実行中である。 一方、火山噴気エネルギーの観測手法に関する理論的検討を行い、可視動画像とフーリエ変換スペクトロメトリーを組み合わせることによって、効果的な観測ができることを示すことができた。これに関しては来年度においてフィールド実験を行う計画を立てている。 さらに、火山活動のモデルとして間欠泉を選び、温度観測および地震観測により間欠泉挙動の研究を行った。実験対象とした間欠泉は、よく知られている「通常噴出活動は停止しており、間欠的に噴出を行う間欠泉」ではなく、「通常蒸気を連続的に噴出しており、間欠的に熱水を噴出する間欠泉」であり、噴気活動期にある火山活動のモデルに格好なものである。観測の結果、熱水噴出の周期は数10分から数時間の広い範囲にわたるが、その周期性はランダムではなく、規則性が存在していることが明らかにされた。今後、間欠泉から熱抽出を行う場合、どのような影響が生じるかを判定するための、基礎的データが得られたと考えられる。 以上のように、研究初年度においては、各研究項目の基礎的課題に取り組んだ。今後、観測手法の理論的的検討およびフィールド観測をさらに進めていく予定である。
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