研究課題/領域番号 |
06402056
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
資源開発工学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
江原 幸雄 九州大学, 工学部, 教授 (10002346)
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研究分担者 |
盛田 耕二 通産省, 工業技術院・資源環境技術総合研究所, 主任研究官
茂木 透 九州大学, 工学部, 助手 (80182161)
藤光 康宏 九州大学, 工学部, 助教授 (10264095)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1997
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キーワード | 火山エネルギー / 火山活動 / 火山活動制御 / 熱抽出 / 火山活動モニタリング / 熱構造 |
研究概要 |
本研究の結果、明らかにされたことは以下のようなものである。 1.火山における蓄熱・放熱過程は熱と流体に関する観測(赤外熱映像装置・赤外線放射温度計による火口・噴気孔の観測、火口・噴気孔温度のデータロガーによる連続観測、火口・噴気孔から放出される水蒸気量および熱量観測、地磁気全磁力観測による熱消磁域・帯磁域の変動の把握、重力変動観測に基づく地下流体質量変化観測)からかなりの程度定量的に把握することが可能となった。また、火山ガスの遠隔観測法として、リモートセンシング赤外分光法を確立した。 2.活火山下の熱過程を明らかにすることによって、活火山の地下には莫大な熱エネルギーが存在することを明らかにした。そして、九重火山を例にとり、同軸熱交換器法により、火山からの効果的な熱抽出が可能であり、3000m級の熱交換器の使用により、自然状態において放出されている熱量と同程度の熱量を長期間にわたって抽出することが可能であることが明らかにされた。 3.実際の間欠泉で観測を行い、その特性を明らかにし、その数値モデル化を試みた。間欠泉活動は、実際の火山噴火をよく模擬するものであり、火山のモデルスタディフィールドとして適当なものであることが明らかにされた。
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