研究課題/領域番号 |
06402060
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
星野 力 筑波大学, 構造工学系, 教授 (30027130)
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研究分担者 |
徳永 幸彦 筑波大学, 生物科学系, 助手 (90237074)
徳永 隆治 筑波大学, 電子情報工学系, 講師 (30212070)
寺野 隆雄 筑波大学, 社会工学系, 助教授 (20227523)
葛岡 英明 筑波大学, 構造工学系, 講師 (10241796)
岩田 洋夫 筑波大学, 構造工学系, 助教授 (60184884)
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キーワード | 人口生命 / 創発 / 遺伝的アルゴリズム / 進化 / 絶滅 / 自己組織 / 分類子システム / 人工生命芸術 |
研究概要 |
迷路探索などの知的行動を創発的に学習する分類システムを構築し、ソフトウェア・シミュレーションにより獲得した知能の頑健性と一般性を確かめた。またゲーム環境における適応エージェントを可変長オートマトンによって作成し、遺伝的アルゴリズムによる進化を経させ、人間プレーヤーに適応することを確かめた(星野)。通信可能な複数の個体による協調行動および通信の創発を、多数のエージェント間の出会いと、通信事実をトリガーとして、観察した(葛岡)。進化生態学的応用として、まず鳥類の群行動の進化をシミュレーションし、餌が集中分布している状況下では、Central ForagingとFlock Foragingが同時に進化する可能性を示唆することに成功した。また、食物連鎖をボトムアップに構築し、空間構造のない場合における種の多様性と絶滅の関係などについて議論した(徳永幸彦)。仮想空間中に自律性を有する物体を構築するためのソフトウェアツールを開発し、これにより時間、先天的・後天的性質のそれぞれを実時間で操作できた。応用として自己復元機能や捕食機能を持った自由表面を実装した(岩田)。力学系の学習・自己組織の研究として、時系列データ集合のみから未知力学系の係数族を定性的に再構築する手法を構成した(徳永隆治)。分類子システムを動的環境における知識ベースの洗練化に適用し、知識ベース型離散シミュレーションシステムの効率を改善した。さらに、実行ルールに基づいて獲得した知識をルール列として抽出する算法を提案した。これを動的最短路問題とラグビ-ゲームに適用しその効果を確認した(寺野)。コンピュータグラフイックにおける新しい人工生命的芸術として、細胞などの個体エージェント間の相互作用を発展させて、時間の経過とともに刻々と変化していくようなグラフイックアートとして、「ALIFE Metropolis セル」を制作した(河口)。
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