研究課題/領域番号 |
06403005
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
天埜 堯義 茨城大学, 理学部, 教授 (60037249)
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研究分担者 |
坪井 昌人 茨城大学, 理学部, 助教授 (10202186)
川口 健太郎 茨城大学, 国立天文台電波天文学系, 助教授 (40158861)
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キーワード | 解離再結合反応 / イオンビーム / 低温マトリックス / 赤外フーリエ分光 |
研究概要 |
実験装置は、イオン源、イオン光学系、質量分析計、イオン電子衝突室、低温マトリックス生成部分、および赤外フーリエ分光器より構成される。このうち、赤外フーリエ分光器および低温マトリックス生成部分は既設の装置である。解離性再結合反応生成物を低温マトリックス上にトラップし赤外分光法により分析同定する方針を取ることにした。本年度は、実験装置の製作にほぼ80%の時間を費やした。具体的には以下に列挙する。 (1)解放型四重極質量分析計を国立天文台において既設の真空排気装置に設置した。 (2)低温マトリックス生成用の低温冷凍機を上記真空装置に組み込み、予備試験を行い冷凍能力は実験目的に十分であることを確認した。 (3)イオン生成放電管の設計・製作について検討を加え、コロナ放電型イオン源が最適との結論に達し、その製作を開始した。 (4)イオン光学系の設計のため、計算機シミュレーション用ソフトウエアーを導入した。 (5)ミリ波分光モニター用ガンダイオード装置が完成し、位相制御回路等当初の性能が満たされていることを確認した。 来年度は、低速電子ビーム源を製作し、装置全体の総合的テストを行う。その後、HCNH^+と電子との反応生成物の分岐比の測定から実験を開始する。
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