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1997 年度 実績報告書

フラーレン型構造を示すポリ酸による小分子の光誘起カプセル化反応と磁気化学

研究課題

研究課題/領域番号 06403011
研究機関東京工業大学

研究代表者

山瀬 利博  東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (80016576)

研究分担者 成毛 治朗  東京工業大学, 資源化学研究所, 助手 (40237623)
竹中 章郎  東京工業大学, 生命理工学部, 助教授 (80016146)
キーワードヘテロポリ酸 / 光カプセル化 / 球状クラスター / 自己集合反応 / 混合ヘラロポリ酸 / スーパーケギン構造 / 卵形構造 / 酸化還元反応
研究概要

光カプセル化反応により得られるフラーレン類似構造のポリ酸のいづれも、パナジウムのポリ酸であったことに着目し、最終年度ではタンブステン、モリブデン等を含む球状ポリ酸が我々が見出してきた方法により得る条件を求めた。まず、W/Vから成るスーパーケギン構造のポリ酸[V^<IV>_<16>W_2O_<42>(V^VO_4)]^<7->(1)がpH9.4の条件下で、pH4.5では[V^<IV>_6W_<12>O_<42>(V^VO_4)]^<8->(2)が光化学的に得られいづれも中心にVO_4S^<2->が取り込まれた球状クラスター(Ta対称で近似)であった。Mo/Vから成るクラスターとしてpH5.5においてD2d対称で近似できる[V^<IV>_8V^V_<14>O_<54>(MoO_4)]^<8->(3)が得られ中心にはMoO_4^<2->がとり込まれていた。(1)〜(3)の化合物は構造的には既知であったがV/W、V/Moの混合ポリ酸としては最初の化合物であり今後W、Moのポリ酸についても同様の球状クラスターを得ることが可能である指針を示した点で意義深い。さらに(1)〜(3)の水溶液中での安定性を電気化学的に検討し(3)は8電子酸化までは準可逆的な酸化還元挙動を示すことが明らかにされた。なお、4年間の研究成果報告は、別途報告書としてまとめる予定である。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] T.Yamase,: "Europium(III) Luwinescnce and Iutramalececlar Euergy Trqnsfer Studies of Polyoxometaloeuvopates" J.Phys.Chem.101. 5046-5053 (1997)

  • [文献書誌] T.Yamase.: "Structures of Photochemically-Prepared Mixed-Valence Polyoxovanadate Clusters:Ohlong [V_<18>O_<44>(N_3)]^<14->、Superkoggin[V_<18>O_<42>(PO_4)]^<11->、and・・・" J.Chem.Soc.Dalton Trahs.2463-2472 (1997)

  • [文献書誌] H.Naruke: "Structure of Dialunisnohexalutetio peutalkis Chexamiobate):Comparison with Europium Analogues" J.Alloys & Compounds. 255. 183-189 (1997)

  • [文献書誌] T.Yanase: "Photo-and Elearochromism of Polyoxometalates and Related Materials" Chem.Rev.(in press). 19 (1998)

  • [文献書誌] H.Ohno: "Complexation and Cryotalligation of Rare Earth Salts in DEG and TEG" Chem.Lett.213-214 (1997)

  • [文献書誌] T.Ozeki: "Structures of Tetrakis(tert-butylammonium)Diperoxotetra-molybdale(4-)and -tungstate(4-)" Bull.Chem.Soc.Jpn. 70. 2101-2105 (1997)

  • [文献書誌] 山瀬利博(分担): "希土類の科学" 化学同人(印刷中), (1998)

  • [文献書誌] 山瀬利博(分担): "ウイルス感染症の治療" 医薬ジャーナル(印刷中), (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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