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1996 年度 研究成果報告書概要

対流圏OHラジカルの直接測定による大気化学反応理論の検証

研究課題

研究課題/領域番号 06403031
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 環境動態解析
研究機関東京大学

研究代表者

秋元 肇  東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (50101043)

研究分担者 廣川 淳  東京大学, 先端科学技術研究センター, 助手 (20262115)
梶井 克純  東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (40211156)
研究期間 (年度) 1994 – 1996
キーワード多重反射 / LIF / レーザー繰り返し / 化学滴定法 / 光吸収 / 検出下限 / Detection Limit / Sensitivity
研究概要

大気中OH/HO_2ラジカル測定装置の開発を行った。低圧下でLIFを測定する手法を採用し、測定セルを設計し製作した。更に、本装置を校正するために検量実験を行った。既知量のOHラジカルを生成する手法として化学滴定定法と光分解/光吸収法の2種類について行った。化学滴定法では水素分子のマイクロ波放電による大過剰の水素原子と既知量のNO_2を反応させることにより既知量のおHラジカルを生成しセル内で蛍光を観測した。この手法によりセル内で10^9-10^<11> radicals cm^<-3>のラジカルを生成でき蛍光信号とラジカル濃度は良い直線関係が保証されることが明らかとなった。更に、水蒸気の光分解により10^<11>radicals cm^<-3>程度のOHラジカルが生成することが100mの長光路(ベースパス1M ; 100回反射)吸収法測定により明らかとなり、そのOHラジカルを含んだ大気試料をLIFセルに導入することにより検量を行った。両者の手法で装置の感度を調べたところ良い一致が見られた。検出下限を見積もったところ20Hzのレーザーくり返しで1分間の積算により4×10^<10> radicals cm^<-3>という値が得られた。本装置での検出下限を規定している主な要因として多重反射ミラーからの発光による背景光の大きさが問題であることが明らかとなり、セルの改良とレーザーのくり返しを1kHzに増加したところ検出下限は7×10^8radicals cm^<-3>まで改善された。この結果HO_2ラジカルについては大気中濃度を測定できることが明らかとなった。

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公開日: 1999-03-09  

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