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1995 年度 実績報告書

動物細胞の細胞質分裂の分子機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06404004
研究機関東京大学

研究代表者

馬渕 一誠  東京大学, 教養学部, 教授 (40012520)

キーワード細胞質分裂 / 収縮環 / アクチン / ミオシン / アクチン調節タンパク質 / Rho / リン酸化 / 分裂溝
研究概要

分裂シグナル伝達
1) rhoタンパク質:分裂酵母のrho遺伝子rhol+に様々な点突然変異を導入して分裂酵母細胞内で発現させ、細胞分裂や細胞形態への影響を調べた。Rholの抗体を作製し、蛍光抗体法により分裂溝に局在することを確認した。rho3+の破壊株を作製し表現型を調べた。
2) ミオシン軽鎖リン酸化:ウニ卵ミオシンはリン酸化によりそのアクチン活性化ATPase活性が活性化されるが、フィラメント形成はリン酸化状態と非リン酸化状態でほとんど差がないユニークな性質をもつことがわかった。
収縮環の構造とその形成
1) 分裂溝特異タンパク質:単離分裂溝に局在するタンパク質として同定したEFIタンパク質を遺伝子クローニングし、大腸菌に発現して精製し、アクチンフィラメントとの相互作用をin vitroで調べた。
2) 微細構造:分裂酵母のトロポミオシンとactin-related protein(ARP)のペプチド抗体を作製し、急速凍結試料のPost-embedding法により局在を検討した結果、前者は分裂溝とアクチンドットに、後者は分裂溝の周囲とアクチンドットに分布することが分かった。
3) アクチン調節タンパク質:ウニ卵から複数の新しいF-アクチン結合タンパク質を見いだした。これらの抗体を作製し、局在を調べたところ150kDのタンパク質は分裂溝に、70kDタンパク質と60kDタンパク質は表層に分布することが分かった。またactin-related protein(ARP)の2と3のタイプも見いだされた。一方、G-アクチン結合タンパク質については新しい検出方法を開発した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Masanori Mishima & I.Mabuchi: "Cell cycle-dependent phosphorylation of smooth muscle myosin light chain in sea urchin egg extructs." J.Biochemistry. (印刷中). (1996)

  • [文献書誌] 馬渕一誠: "Rhoと細胞質分裂" 実験医学. 14. 297-300 (1996)

  • [文献書誌] Kentaro Nakano & I.Mabuchi: "Isolation and seguencing of two cDNA clones encoding Rho proteins from the fission yeast,Schizosaccharomyces pombe." Gene. 155. 119-122 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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